
GPSウォッチPolar Pacer Pro 使用レビュー
使用中のGPSウォッチのバッテリがへたってきた
2024年12月。Polar Vantege Mを使い始めて保証期間の2年が経過した。快適に利用してきたのだが、バッテリーの持ちが悪くなってきた。これまで朝晩2部練合計15km、就寝中の心拍計測、そしてそれ以外の時間の腕時計としての利用で、おおよそ5日間でバッテリ残量25%といったところだったものが、先月11月半ばごろから4日程度で残量20%を切るようになった。気温の低下も原因として考えられなくもないが、昨年の冬にはそのように感じなかった。それ以前に、今年春の赤間関街道中道筋マラニックで、ゴールまでバッテリーが持たなかった。あと20km程度のところでバッテリ切れとなり、記録が残せず残念な思いをした。あと3時間もてばよかったのだが。Vantege MのGPS+心拍計利用(トレーニングモード)可能時間はカタログ上30時間で、大会制限時間28時間に十分足りるはずだった。使用開始から1年経過しているので、バッテリ寿命は低下し始めていたのだろう。これは、おそらく次回2025年大会では最後までバッテリが持たないだろう。
そこで、次なるパートナー探しを始めると、Polar Pacer Proが38,000円で販売されている。定価53,900円。これはチャンスと購入を決意。
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競合他社製品もいくつか検討したが、必要な機能とお値段を考えると、これが最もコスパが良いと感じた。以前使用していたGarmin製品で、トレーニングモードで30時間以上のバッテリ寿命のものは実売で7万円オーバー。さらにそれはウルトラトラックモード(省電力設定)。これは2、3年で寿命を迎えることが確実な道具としては、私にはあまりに高価すぎる。
有望な対抗馬はCorosのPace Proが5万円。トレーニングモードで38時間。ちょっと悩んだが、値段とこれまでの私の走行データの蓄積がPolarにあること、心拍センサーの老舗にして専門メーカーであることが決め手となった。Polar Pacer Proは2022年4月の製品で、既に2年経過して型落ち感が感じられるが、特に心拍計機能は他者の追随を許さない、優秀な製品である。
バッテリ消耗についての計測
手元に製品が届き、以下のような設定で使ってみたときのバッテリ消耗状況を記録した。
設定1
心拍計常時ON
GPS信号記録1秒ごと
ランニング中音声情報ON
ランニング中スクリーンセーバーOFF
設定2
心拍計夜間のみON
GPS信号記録1分ごと
ランニング中音声情報ON
ランニング中スクリーンセーバーON
設定1の結果
夜間 1%/h
平常時 1%/h
ランニング時 3%/h
設定2の結果
夜間 1%/h
平常時 0.5+α%/h
ランニング時 〜2%/h
結果、どちらの場合も大差がないと感じられた。
確かにランニング中のバッテリ持続時間の予想は劇的に伸びる。省電力設定(GPS1分、心拍計OFF)ならば、次回のマラニックでゴールまでGPS信号を記録し続けることが可能だと確信できる。心拍計を有効にしても、GPS記録時間間隔を1分にしておけば余裕と思われる。
ただし、心拍計の性能が向上した分電力を消費するようになったのだろう、PacerProはVantege Mと比較すると電力消費が大きいようだ。バッテリ容量は増えているが、それ以上に平常時の消費電力が多いように読み取れる。
私の平常の生活とトレーニングに使用すると、省電力設定をしない場合、VantegeMは5日、PacerProは3日がバッテリ持続時間の上限だった。PacerProは、省電力設定をしたとしても、4日目の使用に不安がある。
まとめ
しばらくPacer ProとVanntegeMを交互に使用することにした。バッテリ寿命は充放電回数に依存する。ならば、PacerProを長い期間使うためには、充電回数を減らす必要がある。持続期間が3日と短いということは、VantegeMと比較すると、PacerProバッテリ寿命は半分の1年で低下すると考えられる。これは勿体無い。ということで、VantageMのバッテリはやや低下し始めているが、それでも通常使用でPacerProよりも長い4日は余裕で耐える。使わないのは勿体無い。
大会ではPacerPro。それ以外の期間は、VantageMとPacerProの交互使用。これが私にとってベターな使用方法と思う。汗っかきの私は、できれば毎日でも洗浄、乾燥して使いたいところだが、それはちょっと面倒くさい。入浴時に洗うのは日々のルーチンとして受け入れられるので、バッテリ充電を機会に時計を交換し、その後交換した時計のバッテリが尽きるまでは他方を乾燥させるということにした。これで悪臭の発生を防ぐ。