スマートウォッチを利用するなら、交換ベルトを用意しよう
心拍計、血中酸素濃度計等、様々な機能があるGPS機能付きのスマートウォッチ・スマートバンドが人気である。スポーツをする人は当然のこと、スポーツをしない人たちにもAppleWatchの普及により急速に認知されている。しかし、私にとっては困ったことがある。それは汗っかきの私は連続装着による汗汚れ、そしてその汗汚れに雑菌が繁殖することによる悪臭の発生である。やがてはこれらによってかぶれ症状を起こす。高校生時代に、格好の良い皮ベルトの腕時計を巻いて痛い目にあった。なんだ、臭いぞ。いつも臭い。誰だ臭いのって、自分か!と突っ込むまでにしばらくかかった。何とかこれを防止したい。
この度使い始めたGPS時計はシリコン製のバンドが標準装備である。これが良く工夫されていて、5mm程度の間隔でドット穴が施されている。これと直径2mm程度のバンド固定用の金具穴が端から端まで空いていることによって、かなりの通気性、汗の放出性能を持っている。それまでは、光学式心拍計のついていないGPS時計だったため、ゆるくバンドを締めていればよかったので、汗かぶれや垢がたまる心配が少なかった。それでも、ある程度の穴がバンドに空いていて、汗を逃がし、通気性を持たせる仕様になっていた。しかし、光学式心拍計を正しく利用するためには肌に密着させ続けなければならないため、気持ち締め付けるような具合で装着する。これがもし、通気性の悪いバンドであると悲惨である。きっと数時間で汗かぶれを起こしてしまうだろう。
とはいえ、いくら通気性が良くとも、皮脂やその他の汚れが日々蓄積していく。入浴の際にこまめに歯ブラシで洗っているのだが、それでもドット穴の中までブラシの毛は届かない。これは早晩この穴の中に皮脂や汚れがたまって悪臭を発生することが予想された。どのように対応するか。結局は地道に消毒する以外に方法はないだろう。ブラシで届かない小さな穴の中は、アルカリ性の薬液で分解してやるのが一番である。地道な消毒の手段として、オスバン消毒薬、重曹、カビキラーなど、様々な薬液が考えられるが、これらによって消毒するには少なくとも数時間はベルトを沈めておかなければならないだろう。そうなると、その間の時間、光学式心拍計を装着し、ライフログをとることができない。これは、一定期間にわたり機能を使いこなせないということで残念である。どうするか。
簡単なことだった。替えのベルトを用意すればよいのである。ベルトを交換し、一定期間使用したベルトを数時間消毒薬につけておけばよい。そして、十分に水洗いし乾燥させる。これで雑菌の繁殖を防ぐことができる。早速Amazonで調べてみると、交換可能なベルトが多数販売されている。最も良いのは純正の全く同じベルトを使用することだと思うのだが、いかんせんお高い。5千円程度する。これは痛い。お安くて、しっかりしたものがないか。
検索してみると、どうやらナイロン製のベルトが具合が良いらしい。ナイロンといえば、鉄に匹敵する強度を持つとうたわれる繊維材料である。しかし、その強度ゆえに手にまくのは痛くないか?ちょっと心配になりながら商品を確認してみる。すると、なんと、具合の良さそうなものが多い。というのも、細いナイロン繊維を編みこんでベルト状にすることで、それがそのままメッシュ構造となっている。通気性は抜群である。ナイロンであるため、汗など水分を吸わないため、もみ洗いすればおおよその汚れが落ちる。すぐに清潔にできるのだ。そして安価である。たいてい1000円前後である。試してみなければ結局わからないため、早速注文。届いたものを装着してみた。すると、驚くほどに具合が良い。その強度から、装着時の締め付けの不快感を心配していたが、編みこみによるメッシュ構造は、ばね、やクッションの役割を果たし、シリコンゴムのベルトほど伸び縮みしないものの、適度に弾性を発揮する。ベルクロで固定するため、無段階にベルト長、すなわち締め付け強度の調整ができる。筋トレ中などは少し緩めに、ランニング中はしっかり締めて。そういう微調整が非常にしやすい。腕への取り付け、あるいは取り外しも、しっかり広げればするりと行うことができた。というのも、今回選択したベルトは取り外し時にI型に開放するタイプではなく、取り外す時もリング状を保つ構造だからである。これは、こぶしや掌の大きい人には取り付け取り外しがしにくいかもしれない。手袋でメンズのLを使用する私の掌では問題なく出し入れできるので、おそらくたいていの成人男性では問題にならないだろう。
ベルトの交換可能なGPS時計、スマートウォッチをご利用の方々には、週一回程度のベルト交換と消毒をお勧めする。時計装着中の不快感は大きく解消されるだろう。
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