今夜のFOMC シナリオ予測
明日午前4時よりFOMCの政策金利発表がある。重要なのは金利発表よりその後に行われるパウエル議長の会見である。
・会見では
1、金利引き上げのペースについて
2、バランスシート縮小について
述べるだろうが、この2点に関しては非常に重要なので株式市場、為替市場ともに過敏に反応するだろう。
・予測すべきシナリオと取るべきポジションについて
1に関して、金利引き上げペースを鈍化、撤廃、維持の三択となる。
(とはいえ、この三択は少し極端で、現実には鈍化を匂わせながらも「経済指標や情勢を見ながら柔軟に対応する」といった文言で曖昧にしてくると予測される)
・鈍化
株式市場に短期的に若干のプラス、中長期的にマイナス
為替市場にドル安
・撤廃
株式市場に大幅なプラス
為替市場に大幅なドル安
・維持
株式市場に大幅なマイナス
為替市場に短期的にドル高、中長期的にドル安
撤廃は今のところかなり確率が低く、可能性としては鈍化が最も高い。私見は「維持を決定しながら鈍化を匂わせる」が最も可能性の高いシナリオである。
ダウ・ナスダック・SP500・日経平均などの指数インデックスを空売りで入りながら、ドル高で反応するようならそこでドル売りポジションを持つ、という戦略が有効であろう。
もう一つ重要な争点が2のバランスシート縮小である。
バランスシート縮小が早期に終了するといった文言が出てこれば、株式市場は大幅なプラス要因となる。詳しくは記事に記載されている通りである。
・維持
株式市場にマイナス
為替市場にドル高
・縮小ペースの鈍化、早期に終了
株式市場に大幅なプラス
為替市場にドル安
こちらの方はどちらのシナリオもありえるので、株式市場の影響は不明である。しかしながら、もし維持となればドル高となるが、株式市場への悪影響からリスクオフの円高要因となり、鈍化となればドル安要因となることから、ドル円の空売りが非常に有効であろう。