見出し画像

久米島暮らしについて質問「久米島の方言って本島と違うの?」

久米島暮らし質問フォームより、ご質問をいただきました。
ほんといつもありがとうございます。

【質問】
くめよみで久米島に久々に行く沖縄本島の者です。久米島の方言って聞き取りやすいんでしょうか?と気になってたことを質問させていただきたいです!あまり周り出身の方がいらっしゃらなかったので…。感じた特徴とか聞けたら嬉しいです!

くめよみに来てくださった同志さんだ!超うれしい!
いつか第2回でお会いしましょう……。

”ないちゃー”からみた”うちなーぐち”

「ないちゃー」は内地(沖縄県以外の道府県のこと)の人、「うちなーぐち」は沖縄の方言という意味です。沖縄の人からすると「え、それ説明する必要ある?」って思われるかもしれないけど、内地の人のなかには分からない方も多いはず。なので沖縄県外から見た沖縄の方言について少しお話ししましょう。
よくネットでは「青森のお年寄りの喋りはほぼフランス語」みたいなネタを目にしますが、沖縄の方言も負けじと独特です。実際に話していると50代以上の方はけっこうゴリゴリに方言を使うので何を言っているかわからないこともしばしば。日々新しい言葉を教えてもらっています。
ただ若い人に関しては、うちなーぐちを使っているというよりも語尾の違いやイントネーションの違いがあるといったほうがしっくりきます。少し驚いたのは「だから」の使い方。普通は「AだからB」のように文と文を接続する「だから」ですが、沖縄では「だからよ」と形を変えて使っています。例えばこんな感じ。

「お前宿題やってないば?」
「だからよ」(そうだよ)
「昨日部活しに疲れたー」
「だっからよぉ~」(ほんとそれ)

ないちゃー的には「…だから何?」って次の一言を待ってしまうけど、待ってても何も出てきません。最初ちょっと戸惑ったけど今では慣れました。あとは個人的に「~やっさ」「~~ば?」を中学生がリアルに使っているのを見て感動しました。これテニプリで見たやつだ……。

沖縄本島と久米島で方言の違いはある?

さて、本題。
久米島と本島で方言の違いはあるのでしょうか。久米島にずっと住んでいる方に話を聞いていると「やっぱ聞くとわかるよー」とのことでした。今では飛行機で30分弱でつながっていますが100㎞離れているとなるとさすが違いがあるようです。イントネーションが違うなど、ちょっとした違いですが分かる人には分かるレベルらしい……。
さらに言えば久米島の中でも住んでいる字(あざ)によっても微妙な違いがあります。かつて島内に各領主が各地域を治めていた歴史や、山や海が地域を隔てている地形など様々な要因があるようですが、これも分かる人が聞けば「あの人は宇根の人」「この人は儀間の人」と分かるそう。さすがに住んで3か月の私はわかりません。

【結論】
沖縄本島と久米島で方言はちょっと違う
なんだったら久米島島内でもちょっと違う


追記
久米島在住の方から「ぶちくんって久米島の方はよく使うけど、本島ではわからない人が多いそうです。」と追加情報もらいました。例えば「昨日飲み過ぎてしにぶちくんした〜」みたいな。私も初耳でした……。

追記2
島の若い子が良く使う「しに」は本島ではあまり使われないらしい(?)。「でーじ」のほうがよく使うのかな?

ゆるやかに応援よろしくお願いします。いただいたお金は書籍購入など、あらたな学びを得るための投資金とさせていただきます。