「リンガメタリカ」をスラッシュ・リーディングする。8、ケインズの理論

8、ケインズの理論

　ケインズの最大の影響はまとまりの悪い、理解しにくい本に由来する、1936年に出版された、大恐慌のどん底の間の。それは「雇用、利子、貨幣の一般理論」と呼ばれた。ケインズの基本的な考えは単純だった。完全雇用を維持するために政府は赤字を処理しなければならない、経済が失速している時に。それは民間企業が十分に投資しないからだ。市場が満たされるにつれ、企業はその投資を削減し危険なサイクルを作動させる、投資の減少、雇用の減少、消費の減少、そして企業が投資する理由の更なる減少を。経済は完全な均衡に到達するかもしれない、しかし高い失業率と社会の痛みという代償を払って。政府にとって最初にその痛みを避けることはより良いだろう、多額のお金を経済に注ぎこむことによって、経済を再び動かすために。
　政府の赤字は良いとする考えは、今日では奇妙なことのように思われる。というのも、過去20年のほとんど、アメリカ人の最も大きな心配は、インフレーションであったからだ、それは製品に対する過剰な需要によってもたらされた。しかし、約60年前に大人4人のうち1人が仕事を見つけられなかったとき、問題は十分な需要が無かったことだった。そんなときでさえ、ケインズは苦労した、自分の考えを受け入れてもらうのに。その時代の経済学者のほとんどは彼の考えを拒否した、そして均衡のとれた予算を支持した。ほとんどの政治家は彼の考えを理解しなかった、そもそも。
　大恐慌が続くうちに、アメリカの大統領ルーズベルトは様々な方法を試した、経済を再起動するために、死かし彼は決して完全に諦めてはいなかった、予算の均衡を図る努力することを。1938年には、大恐慌はさらに悪くなった。渋々、ルーズベルトは唯一の考えを受け入れた、それを彼はまだ試したことはない。