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コンサルタントのつぶやき#1~はじめまして
はじめまして。私は経営コンサルタントを30数年やってます。
還暦を前に、これまでの取り組みや現在、取り組んでいることを整理、発信できたらと思い、noteにつれづれと述べていきたいと考えていますのでよろしくお願いいたします。業務上、不定期になるとは思いますが、できるだけ短い頻度でアップしていけたらと考えています。
第1回(250106):経営コンサルタントになろうと思った#1
今日は2025年の正月明けの第一日目。これからお客様とタイにおけるビジネス革新の打ち合わせですが、このことについてはまた別途、アップさせていただきます。
まず第1回目ということで、なぜコンサルタントになろうかと思ったところから書き始めたいと思います。
私のキャリアを紹介する際に、16歳のときにかかった病気が大きな転機になったことからお話ししたい。
私は高校2年生のときに骨肉腫にかかりました。いわゆる骨の癌であり、命にも関わる大病である。中学生からずっとバスケットボールづけの生活であったが、高校一年生の終盤から右足に違和感があり、近所の接骨院にて関節炎との診断を受けて治療を受けていました。しかし、なかなか好転しないため、その接骨院にてレントゲン撮影をしたところ、医師の顔が真っ青になり、専門病院を紹介され、緊急入院となりました。
幸い、発見も比較的早く、術前に投与された抗がん剤が劇的に効き、日本で初めて足を切断しない手術を行い、現在に到っています。
元々考えていたスポーツの道を絶たれたこともあり、命を救っていただいた医師にあこがれ、医師を目指して勉強を重ねましたが、残念ながら医学部に入学は出来ませんでした。
4年の浪人を経て、工学部に進学しましたが、ここで初めて経営工学という学問に出会いました。医学部に入れなかったので、化学で受験できる工学部ということでたまたま経営工学科に入ったわけですが、ここで科学的に経済やビジネスを考えるというチャンスに出会ったのである。例えば、モノの品質を向上させるためにはどのようなデータを取り、その傾向を見つけ、対策を打っていくべきか、機械の信頼性を向上させるためには、どのようなパラメータを考え、設計をするか、郵便配達員が最も効率よく郵便を配達する際にはどのようなルートを通ると良いかといったことを科学的に、統計的に考えるということを学びました。
また、大学生の間、家庭教師その他のアルバイトにも従事しました。その中でアマゾンがまだ日本に来る前に、当時、ヤマト運輸が行っていたアマゾン同様の書籍の宅配便事業にて、アルバイトにも携わりました。書籍の注文を電話、ファックスなどで受け、当時のパソコン通信やファックスで発注をかけ、登録した顧客データベースに基づき、出版社から届いた書籍を顧客に発送するというビジネスでした。これは当時、非常に画期的なビジネスでした。通常、書籍を本屋で注文すると、1,2ヶ月かかっていたこの時代に、ヤマト運輸のドライバーが直接、出版社に集荷に行き、2,3日で書籍を手に入れられるというビジネスである。この際、アルバイトのリーダー的存在であったため、業務プロセス全般を俯瞰し、顧客のあいまいなオーダーで発注ができないものをパソコン通信で検索、補完し、かつデータベースに入力するといった様々な業務に携わる経験ができました。このような新たなビジネスや業務改善を支援できないだろうかと考え、経営コンサルタントになろうと思うようになったのである。
(続く)
このあたりについては、
『わかりやすいキャリア学 ―成長するためのキャリアデザイン―』 学文社
古閑博美編著 董莊敬・野元伸一郎・堀田明美・薬師丸正二郎著、にも書いてあります。