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Three Man Army, Baker Gurvits Army, Gun, Adrian Gurvitz, Paul Gurvitz

Three Man Army - A Third Of A Lifetime (1971)

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 メジャーとB級の境目は明確にないに決まってるけど、イメージ的にB級があったり音的にB級がある。上手いヘタじゃなく。そんな中でも多分境目に位置しているバンドはいくつか思い付く。それは多分メンバーの誰かがそれなりにメジャーの人と一緒にやってたとか、その後一緒にやった事で名前が売れた例が多いと思う。ユーライア・ヒープはそういう意味で最も成功したB級バンドの印象で見てる個人的見解です。

 そういう意味ではもっとも英国ハードロックバンドらしく境目に位置しているバンドがスリー・マン・アーミー。Gunはその後の英国ロックシーンに実に多くの影響を及ぼしていたと改めて思うが、Gunの首謀者でもあったガーヴィッツ兄弟によるトリオ編成のバンド。ただ、凄いのが最初期はあのバディ・マイルスがドラムを叩いていたり、この後の彼等による同様のバンド、ベイカー・ガーヴィッツ・アーミーでは名前の通りジンジャー・ベイカーをドラムに据えてバンドを組んでいる。それはかなりメジャーな話と思うが、スリー・マン・アーミーはゲストも多彩で、この辺からはマイナーな話になるけど、クォーターマスの鍵盤奏者ピーター・ロビンソンやセカンドアルバム以降ではドラムにトニー・ニューマンも参加している。トニー・ニューマンはジェフ・ベックやデヴィッド・ボウイのバックやT-Rexでも叩いていた人。元はメイ・ブリッツのメンバーでその後パトゥーのオリー・ハルソールが組んでたバンドのボクサーもやってた。

 スリー・マン・アーミーの最初のアルバムリリースは1971年で、その前からライブ活動は積極的に行っていたのでそれぞれのドラマーの過程を見ると、バディ・マイルスはジミヘン亡き後(1970年9月以降)すぐにこのバンドと合流していたし、ベイカー・ガーヴィッツ・アーミーは、この後1974年にアルバムをリリースだから、クリーム解散後すぐでもないけど、それでもまだ名前が通っている時期にドラマーに迎え入れている。だから実力はあるけど、セールス的には成功しなかった人達。

 そんなこと言いながらも聴くとハマりやすいハードロックで、好きな人多いと思う。至ってシンプルなハードロック、ギター中心のハードロックでドタバタ感やヘンな曲展開も英国らしい。特にお気に入りは最初のアルバム「A Third of a Lifetime」。この頃を代表するかのような音は英国好きかどうかが問われる試験石としても良いかも。そういえば今でもちゃんと整理出来てないけど、ファーストアルバムは黄色いのとグレーで銃弾が開いているヤツの二種類のジャケットがあるが、どっちがオリジナルだろうか。黄色い方がオリジナルと思ってたけどガーヴィッツ兄弟オフィシャルサイト見るとグレーの方が載ってる。英国盤と米盤?ドイツ盤?時間無くて調べてないからなぁちょっと悔しいけど聴いてたら面白くなったので書いてしまった。中身は同じだけど見開きダブルジャケで見たいアルバム。結局セカンドアルバムと最後の作品と三枚で終わってしまうけど、幾つか編集盤は出てる。

 騙されたと思って聴くと実に英国な音。そしてメジャーなロック本には出てこないし、マイナーなバンドを集めている本にも出てこないか、出てきても妙に扱いが軽い不思議なバンド。境目のところがガーヴィッツ兄弟作品の面白い辺り。

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