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70s British Rock 【A】

The Ace - Five-A-Side (1974)

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 Mighty Babyの主役だったアラン・キングがギタリストのフィル・ハリスと自身の好みの方向性だったアメリカのフォーク志向、英国的に言えばスワンプ的なサウンド、その後にはパブロックやAORサウンドとして知られていく角度に推し進めていったバンドがThe Ace。後にその手のシーンで活躍することになる鍵盤奏者ポール・キャロックと手を組みポップシーンに駆け上がっていった。ポール・キャロックも知る人ぞ知るWarm Dustの主役だったので、英国のマイナーなバンド2つの主役が一緒にやったバンドとして、またスマッシュヒット「How Long」を放ったバンドとして知られている…、た?今どこまで知名度があるかまるで分からないので、その凄さがイマイチ見えてないのはある。

 1974年リリースのThe Aceファーストアルバム「Five-A-Side」。とにかく軽快なサウンドで、そりゃアメリカでもウケるだろうし、英国でもそれなりにウケただろう何ら害の無い作品、快活で聞きやすくていわゆるポップスに近い。バンドサウンド感はあるのでポップスよりはロック的なのは確かだ。当然ながらよく出来ているし、聞きやすくて練られてて見事なアルバムだが、自分的にはこの手の音楽は実に苦手な部類。もうちょっと陰っている部分大きいと思ってた。そこまで突き抜けて垢抜けてないし、かと言って英国風味もない。パブロック前夜の音と云うのが一番近い表現になるが、当時は相当なヒットを放ったので一躍メジャーに躍り出て数枚アルバムをリリースしている。その後も結構な仕事の世界で表舞台にも立っているのでミュージシャン的には成功しているようだ。

 じっくりと聴いていると確かに様々な楽器があちこちに的確に使われていて、プロの仕事のアレンジも見事。ロック風味は薄くなるが売れる音作りを着実に仕掛けた結果という様相。その意味では才能を活かした先見の明もあったと。

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