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Budgie

Budgie - Budgie (1971)

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 これだけロックの歴史も長くなって長寿バンドも増えて再結成も当たり前のように行われると、必然的にアルバムやライブ盤や発掘盤のリリースが増える。新作をリリースするバンドもあるけど、あまり聴きたくない、夢を壊されたくない場合も多い。今更カーブド・エアーのソーニャ姫の現役姿も見たくはないと思う。ちょっと前まで幻と言われていたバンドや人達は神秘性と作品への熱意があってそう言われていたから、今出てきてもそのまま伝説を感じられないと思う。

 また、どのバンドもカタログが増えすぎて、今からロックを聴く人達にとってみると何を買えば良いの?と。不親切というか指標がなくなってる気がする。これだけ情報過多の世の中だから適当に買って追求していけばとも思うけど、分かりにくくなってる気がする。

 ブラック・サバスが来たので何となくバッジー。しかもファーストアルバム「Budgie」です。あまりまともに聴いてなかったアルバムだけど、実はブラック・サバスの初期のアルバムをプロデュースしていたロジャー・ベインがBudgieもプロデュースしているので、ほとんど同じ音で聴ける。ブラック・サバスもバックが3ピースだし、バッジーは3ピースバンドだし。プロデューサーの頭の中で鳴る音は一緒だっただろう。音色まで似ているし空気感もほぼ同じ。だからやはりドロい世界が繰り広げられてて、ただこっちはバンドのコンセプトを打ち出してないからその分売れなかったか。

 でも、内容は聞かせてくれる。どれもこれも重厚なギターとベースのほとんどユニゾンなリフで単調に攻めてくるので思い切りB級的ノリが楽しい。ドラムもドタバタ感たっぷりだし。上手いヘタよりもバンドの音がひとつになって出てくる感じで、最近こういうバンドらしい音をよく聴いているのでハマる。今時のメタルバンドがカバーしても凄くイケると思う。だからメタリカも好きだけど、そのセンスは大したもの。「Nude Disintegrating Parachutist Woman」はもうこの時代ならではもあるけど、9分弱に渡る大作。しかも思い切りハードロックの大作なのでテンポアップもあれば弾きまくりもあるし、スリリングに楽しめる一曲。あまり食指が動かない人も多いかもしれないけど、この辺のロック好きな人は絶対ハマるサウンド。

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