Humble Pie & Solos : Peter Frampton, Steve Marriot
Humble Pie - As Safe As Yesterday (1969)
キース・エマーソンで思い出したのとそもそもブルースロック傾倒もあって、そういえばイミディエイトレーベルは昔から何かと名前を聞くし有名なレーベルだけど?ろ思って初めてまともに調べたら5年くらいしか存在しなかったらしい。シングル中心でアルバムの枚数は30枚位だ。そんなに少なかったのにこれだけ知られているのも凄いなとリスト見てると面白くて。なるほどとニヤニヤしちゃう。60年代のロックの燻った炎がいっぱい詰め込まれてるからね。
その中でもレーベル終焉まで在籍していた、言い方変えると倒産で多大な被害を被ったバンドにHumble Pieがある。1969年にイミディエイトからリリースされたアルバム「As Safe As Yesterday」も、正にイミディエイトらしい音作りと質感だけど、さすがに時代が69年だから音はそれなりに向上しているし、バンドの迫力もしっかりと伝わってくる熱き好盤。後に大化けしたピーター・フランプトンもまだここではR&Bフィーリング溢れる歌とギターでマリオットと双璧を成す存在。冒頭からカバー曲だけどこの雰囲気は見事。これぞHumble Pieと言わんばかりのバンドの方向性をきっちりとリスナーに印象付けている曲で、以降出てくるどの曲よりもムードに溢れた作品。
そのおかげでアルバム丸ごと聴いてみたくなるし、実際聴くと熱き魂が本気で詰め込まれているのでグイグイと引き込まれる。やはりマリオットの歌声が強烈。ほとんどの曲を二人で歌っているので分かりにくいけど、そこは本能的に。ギターはどっちがどっちとまで言い切れないので、まだまだ聴き込まないといけない。グレッグ・リドリーのベースもこれまた音が特徴的なので刻み方やフレーズもかなり美味しく研究したライン。Humble Pieが自信を持って出して来たのがよく分かるファーストアルバム。カントリータッチの曲が入ってるのも彼らのこの頃の趣味だったか。熱気と気合が詰め込まれた傑作。
好きなロックをひたすら聴いて書いているだけながらも、聴くための出費も多くなりがちなコレクターの性は皆様もご承知の通り、少しでも応援していただければ大感謝です♪