The Clash
The Clash - The Clash (1977)
ロックは誕生してから半世紀しか経過していないが、動乱の時代が1970年代だった。ロックが最後に変革したのは多分パンクが出てきた時。以降は変革よりは進化に過ぎない面も大きい。それ言ったらどれもそうかもしれないから偉そうに書くことではないが。ザ・クラッシュはパンクロックの一番最初のバンドではない。ピストルズが最初でもないし、ニューヨークからしたらパンクロックムーヴメント自体が初めてのことじゃない。しかし、英国でそれは大いに受けた。大衆が欲していたロックだったから。
シングルデビューは1977年3月。その一ヶ月後にアルバムデビュー。以降ひたすら自分たちでシングル盤をリリースしたりファンのために出来る事を何でも自分達の力でやってのける姿勢の最初のバンド。おかげでコレクター的には集めなければならないアイテムがそこら中に散乱している状態を招き大変な面もある。更に英国盤とアメリカ盤の違いもあり、またミックス違いやバージョン違いなど色々とコレクター的に楽しめるアイテムが揃っている。最近シングルボックスが出たから一気に揃えられて便利になったけど。
そのザ・クラッシュのファーストアルバム「白い暴動」が彼等のサウンドの原点。敢えて書くと適当に入手するアメリカ盤でなく英国盤を最初に聴くべき。ちなみにアメリカ盤は英国盤をベースに収録曲を変更している。ドラマーがトッパー・ヒードンとテリー・チャイムズが同居している。そんなに違わないけどズレた感じするし、時間軸がおかしいので英国盤聴いて細かいのはシングルボックスで揃えるのが時間軸に合わせた楽しみ方。
しかし、最初からシンプルにカッコ良いロック。これで歌詞が素直に分かればもっと楽しいけど、サウンドだけでもストレートに刺さってくる魅力がある。音はチープだけど、しっかりとハートが伝わってくる。そんなのが何曲も詰め込まれているし、彼等が最も勢いがあった最初期をそのままパッケージしている。ライブだと倍の速さで演奏してたけどそれでも良い。しっかりとコーラスあり、メロディも出来て、何処かビートルズ的な面もあるので聴かせやすい音を作る才能はあった。
ジョー・ストラマーが逝去してから5年経ったのを思い出したのでザ・クラッシュの最初の作品を取り上げてみた。彼等にクリスマスソングはないけど、もしかしたらジョー・ストラマーがポーグスのライブに参加している時にポーグスの名曲「Fairytale Of New York」を歌った可能性はあるか。
好きなロックをひたすら聴いて書いているだけながらも、聴くための出費も多くなりがちなコレクターの性は皆様もご承知の通り、少しでも応援していただければ大感謝です♪