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U.F.O

UFO - Ufo 1 (1970)

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 英国のロック人脈は簡単に大物もアングラも繋がってしまうのが古き良き時代の楽しみで、繋ぎ合わせていくと様々な人脈、ネットワークが見えて、それぞれの仕事がどうして成り立ったのかが見えてくる。昔はレコードクレジットを見ながら何となく名前を覚えて、どこかであれ?この人って?みたいなのを繋ぎ合わせてたけど、今はどっかにそういうのあるのか、ググれはある程度関連性は見えるから深掘りしたければいくらでも出来るので興味があれば是非。

 1970年にデヴューアルバムをリリースしたUFOの「Ufo 1」ではギタリストがまだMichael SchenkerじゃなくMick Boltonだったのは有名。ここからシェンカーが加入するまでの間にラリー・ウォレスやバーニー・マースデンが参加した事があったのもそれなりには知られているだろうけど、ラリー・ウォレスって誰?な感じには興味をソソられていない人物だろうか。そこでUFOとホワイトスネイクとPink FairiesやThe Deviants、さらにmotorheadも繋がるし、関係性で言えばTwinkからシド・バレット、ピンク・フロイドまで兄弟になる。motorheadとフロイドが従兄弟バンドになる。それは良しとして、UFOのデビューアルバム「Ufo 1」はまるで興味の外にあって、随分聴くのは遅かったし、まともに聴いていなかった代物。この後の「Flying」も同じくだ。

 大体がこのジャケット、流石にセンス悪いと言うかイモ臭い。音を聴くとサイケなのかブルースロックなのか、どうしたいのかまるで分からないし、引っ掛かるところも無さ過ぎる感じだが、無名のB級バンドとして聴くとかなり味のある面白いバンドに聴こえるから不思議。あのUFOとして聴くとダメだけど英国B級バンドとして聴くと、かなり良い。ピート・ウェイのベースがよろしいし、フィル・モグの歌も味わいあるバンド。英国B級を漁っててもUFOはあまり出て来なかった。見て見ぬふりしてたかもしれないけど。きちんとB級バンドとして聴いておきましょう。素晴らしくカッコ良いです。

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好きなロックをひたすら聴いて書いているだけながらも、聴くための出費も多くなりがちなコレクターの性は皆様もご承知の通り、少しでも応援していただければ大感謝です♪