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The Damned

The Damned - Dmaned Damned Damned (1977)

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 元祖パンクと騒がれるのはいつも決まってSex Pistolsだが、その実ロンドンパンクの元祖はThe Damnedが真相。パンクバンドで最初のシングルをリリースして知られている。当時本人たちが自分自身をパンクバンドと認識していたか分からない。Sex Pistolsは売り出し方まで決めて出てきたから作られているけど、The Damnedはそのまま出てきた気がする。

 デビューシングル作を含む最初のアルバム「地獄に堕ちた野郎ども」。冒頭の「Neat Neat Neat」は今でも通じる単語でその他とは明らかに異なるバンドの音。これぞパンク。超シンプルなベースから始まり、アルバム丸ごと凝った事などひとつもなく、単に勢いと若さに任せて音を奏でてぶつけているプレイ。その熱さとどうしようもないアホさがここまでのパワーをアルバムにもたらしている事は明らか。聴いてて面白いのはその辺。妙なかっこつけもしないでそのままだからこのジャケット。おバカを演じきれる連中、そしてカリスマ性も持ち合わせた、実は音楽的センスもかなりあった奇跡。

 The Damnedの場合は理屈ではない。とにかくこのアルバムを聞いて時代と共に封じ込められたエネルギーを感じられればそれで良い。「New Rose」聴いてシビれなきゃおかしい。傑作ファーストアルバムもDamned Damned Damned: 30th Anniversary Deluxe Edition盤が出てる。

The Damned - Music for Pleasure (1977)

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 英国人が一番最初にパンクなるものに触れた瞬間は大抵はダムドだろう。ピストルズやクラッシュはその後に出てきたし、ピストルズのセンセーショナルな言動がテレビを賑わせた事でパンクのイメージを強烈にしたが、一番最初に聴いた妙なサウンドは多分ダムド。音楽シーンに敏感であればあるほどダムドを最初に聴いただろう。そして何これとなったと勝手に想像。その勢いや適当さ加減、妙に尖ったスタイルと元々ロックが持っていた反抗心が出ている。それこそロックだ。

 The Damnedの1977年にリリースされたセカンドアルバム「Music for Pleasure」。これにて翌年に一旦ダムドは解散している。恐ろしく短命なパンクバンドだったが再結成までの時間も早かった。やっぱり適当と言うか考えてないのか、勢いだけか、とにかく英国ロック史では音楽的に重要な役割を担っていくからこの後の復活劇は良い出来事と見るべきだし、その辺のダムドも好きだから良かった。そもそもプロデューサーにシド・バレットを要請したらしいが、それもダムドらしい。結果的にはニック・メイソンのプロデュースで、しかもその流れからロル・コックスヒルまで参加している。英国ロックの歴史でこんな融合を果たすとは驚き。何せパンクとプログレが一緒になっている。

 それ自体は驚きだけど、中味は明らかにパンクが勝ってる。プログレ的にパンクを処理しても無理だから、結果的にパンクエッセンスが出てる。制御不可だったし。最後の「You Know」ではロル・コックスヒルのサックスが出てるから落ち着いたロック的に聞こえる。他は相変わらずのダムド節。全体的にレベルアップしてるが、粒ぞろいになった感が強くて飛び抜けた曲が見当たらないのが残念。聴き込むと練られてるしエッセンスはパンクそのものと分かるが、キャッチーさが足りない。案外ギターが生々しくて良い音してる。ヘンに処理されてないからこれはこれで好きなサウンド。

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