Ramones
Ramones - Ramones (1976)
世の中でパンクを自称するバンド、またはガンズのようにパンクからの影響を公言しているバンドの数々がほぼ必ず挙げるラモーンズ。結成は1974年で、アルバムデビューは1976年4月。当時の新鋭レーベルSireからのリリースでアメリカにしては思い切った売り方をした。イギリスのパンクの雄と呼ばれるセックス・ピストルズのデビューが1976年11月なので、まだロンドンでピストルズのギグが駆け出しの頃、即ちパンクが発足しつつある頃にニューヨークから既にパンクという言葉ではないが、3コードロックンロールでエネルギーをぶつけるサウンドを奏でるバンドが存在していた。
そのデビューアルバムがその後のラモーンズの全てを物語っていて、どれも同じ曲にしか聴こえないくらいにワンパターン化したサウンドは正にラモーンズの象徴。それでも代表曲となっている「Blitzkrieg Bop」は誰もが聴いた事がある。あの「Hey Yo! Let's Go!」の掛け声だ。故ジョー・ストラマーのライブでも流れていたし、ハノイでもブライアン・セッツァーでも流れてた。メンバーはさすがにニューヨークのアンダーグラウンドシーンで育っているから実は結構なインテリだし、もちろん全員兄弟ではなく芸名。名前の由来は結構可愛くて、ポール・マッカートニーがアマチュアの頃リバプールでポール・ラモーンの名前で演奏していたから、ラモーン名を全員に付けたらしい。健気だと思う。だからラモーンズは結構狙って出来ている。ファッションも髪型も音楽性も統一感が凄い。
ファーストアルバムもリマスターされてるし、「Ramonsmania」「Ramonesmania 2」があれば全て事足りてしまうと思う。まだパンクと呼ばれる前の最高に激しいロックンロールがここに詰まっているが飽きないためにポイントは3曲くらいづつ聴く事。
好きなロックをひたすら聴いて書いているだけながらも、聴くための出費も多くなりがちなコレクターの性は皆様もご承知の通り、少しでも応援していただければ大感謝です♪