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Whitesnake : David Coverdale, Cozy Powell, Bernie Marsden

David Coverdale - North Winds (1978)

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 英国のロックバンドの面々がメジャーシーンを創り上げてシーンを底支えしていたのは表面から見ると分からないし、別に知る必要もない。ただ面白いのはどこそこのバンドの面々が参加していたり、右腕になっていたり不可欠な役割を担ったり職人芸を披露していたりと残っている人は皆才能がある人達で、その才能を活かしながら仕事していた実態。才能だけでなく運や人脈も大きく左右する世界で大成出来るのはホントにごく一部の恵まれた人達だけのシビアな世界を知る。

 David Coverdaleの1978年リリースのセカンドアルバム「North Winds」。割と有名なソロ活動期だから後になって知られたアルバム。ここでクレジットされている面々のミッキー・ムーディーはJuicy Lucy、Snafu出身、トニー・ニューマンはベックもあるけどMay Blitz、Three Man Army、鍵盤のティム・ヒンクリーはJudy Grindと全部B級ロックに登場してくる人々。そういう方々と一緒にあのデヴィッド・カヴァデールがソロ・アルバム作る。もちろんパープルのシンガーだった人、との有名人だけど、まだ若かったからそういう業界を知ってるメンツのサポートをし受けてやりたい方向性を模索した作品が本作だと思う。

 曲調はソウルフルなロックで、後のメタルに通じるサウンドは見当たらない。もっと音楽的、情感的な音楽、普通にロックとソウルの間をしっかりと歌っているシンガー。その意味ではポール・ロジャースと同じ立ち位置の立派な存在感。そういう姿が聴ける本作は今となっては貴重な記録。デヴィッド・カヴァデールのキャリア上も必要だった時期だろう。普通に英国ロックの作品と聞けば素晴らしいアルバムだし、個性的なシンガーのソロアルバムと讃えられる作品だ。

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