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The Clash solo : Joe Strummer, Mick Jones, Paul Simonon, Topper Headon

Joe Strummer - Earthquake Weather (1989)

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 著しい音楽性の変化に着いていけるファン、着いていけないファン、ファンを失わずに進化させていくミュージシャンもいるから、その上手さも技量の一つになる。デヴィッド・ボウイは変化そのものがキャラクターの売りだし、30年変わらないパンク系のスタイルもある。ただ、音楽をやっている以上はある程度の幅で進化したがる。だからソロアルバムや新しい息吹をバンドに持ち込む。

 Joe StrummerがThe Clashの消滅から数年後、初のソロアルバム「Earthquake Weather」をリリースしたのはリアルタイムで知ってたけど、半分は期待、半分はダメダメ路線と予想していた。パンク一辺倒でもないし、そのスピリッツに変化は無いけど手法は進化してた。終盤の作品はついて行けなかった状態だったから、その延長線だったら終わってた。実際リリースされると同時に聴いたけど、数回も聴かずにお蔵入りした。その頃はもっと刺激的で尖ったストレートな音を欲してたから、ジョー・ストラマーの音でも受け付けなかった。それは市場にも現れていたようで、まるで売れ行きが芳しくなくシーンから消えていった。熱狂的なファンがいても、どういう風に音楽を作れば受け入れられるか分からない時代。

 アルバム「Earthquake Weather」は今聴けばかなりの快作で、後のメスカレロスに通じる音楽性は既に出来上がっている。ところがジョー・ストラマーもまだ尖ってるからあそこまでマイルドにはならず、ちょっとトゲがあるから中途半端にThe Clashらしさを感じるけど、物足りない作品に聴こえる。実際はあのヘンの音をミックスして自分のフィルター通してゆるくやりたかったと思う。完成形はメスカレロスだろうけど、あそこまでは時間かかった。一方のB.A.Dは舵を振り切ってやったから羨ましかったかも。そんな事を考えながら久々に聴いてると全然悪くない。ただ、インパクトある曲やメロディが見当たらないから、その辺りの作り込みがあれば良かったと。いや、結局これで良かったかも。The Clashのリスナーにこの音は少々早すぎただけだ。

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