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70s Italian Prog Rock #1

Alberto Radius - Che Cosa Sei (1976)

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 標準的なイタリアンロックの期待を裏切らない、Alberto Radius = Formula 3 のボーカリストのソロ二作目「ケ・コザ・セイ」。1976年にリリースされたもので、Formula 3 解散後の作品だけど、系統的にはFormula 3 に近い音を奏でている。あそこまで濃くないが、十分にイタリアンロックらしいサウンドと歌メロ。

 あまり歌詞に興味を持たないけど、「ケ・コザ・セイ」の対訳を見ても原詩を見ても意味がよく分からないので、芸術性に富んだ作品に位置付けられている。音は説明不要なくらいコテコテなイタリアンロックで想像通りの展開と楽器が奏でられている。Formula 3 が基本中の基本だから聴いているだけで熱い。アコギで奏でる3曲目の冒頭も熱く感じるからイタリアンのコテコテさは不思議だ。

 メロウなカンタトゥーレ的な空気が流れていてムーディな雰囲気に惑わされる仰々しいストリングスの音色も効果満点。英国で言えば雰囲気だけのPink Floydに通じるが、イタリアンロックに求めていた雰囲気です。

Alphataurus - Alphataurus (1973)

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 イタリアン・ロックが暑苦しく聞こえない季節になってきたが、オールドタイムなAlphataurusが1973年にリリースした「Alphataurus」唯一作。イタリアと言えば恐ろしい名盤を一枚だけ出して消えていくバンドばかりで歴史的背景があるにせよ勿体ない。アルファタウルスもそんな一つで、ムゼオやマクソフォーネに劣らない屈指の名盤。これこそイタリアン・ロックの暑苦しさと展開で熱いロック面が強い。シンフォニック展開だけど、根底が反抗心あるロック的な魂を感じる。

 バンドの背景も知らないけど、これだけの作品を作ってた連中が黙ってるとは思えず、案の定再結成しているけど、「Alphataurus」の質の高さは今でも十二分に通じる。破壊力と美しさとイタリアンの巻き舌カンタトゥーレ的歌唱法もそのままに、バロック的な展開にアコギも混ぜて、ザッパみたいなギターも随所に入れたロック寄りの傑作。

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