90s-00s Black Blues

Bernard Allison - Let It Go (2018)

　Bernard Allisonの2018年作「Let It Go」。バーナード・アリソンはルーサー・アリソンの9番目の息子さんで存命中から一緒に活動してたので父親の遺伝子を受け継いだサウンド、ギタープレイに仕上がっている。あのロックともファンクとも言えるミクスチュアなブルーススタイルがそのまま引き継がれて、ギタープレイも父親そっくりのフレーズと音色がバンバン出てくる。だから若手ブルースメンでも、バーナード・アリソンの場合は既にオールドタイマーなリスナーを満足させるレベル、素地が出来上がっている。その上で今時のサウンドと融合やミクスチュアも意識してシーンにアルバムをリリースしている。1965年生まれだから若手でもないか。

　このアルバムでは割とスタンダードなシカゴブルーススタイルを辿ってはいるものの、モダンなスタイルと融合はしてるし、時代遅れにならないサウンドに仕上げているから妙に新しいけど、出てくるギタースタイルは超オールドタイム。今時のブルースメン達と同じフィールドのサウンドではあるけど、バーナード・アリソンの場合は80年代後期からシーンにいるから既にベテランの域にあり、この新たなチャレンジは見事。今一度見直して聴き直して味わいを楽しむべきブルースメン。