2010年代の洋楽ベストアルバム100を聞く ~7.Vampire Weekend『Modern Vampires Of The City』~
ヴァンパイア・ウィークエンドといえば『A-Punk』のPVで、太鼓たたいてるお兄ちゃんたちというイメージ。いわゆる、ロック ミーツ カリビアンミュージックという感じの音楽。
当アルバムもやはり、その延長線上にある、予想通りの音。悪くはないんだけど、そうインパクトもない。前作『Contra』、デビュー作『Vampire Weekend』と比べて、本作が出色の出来かと言われれば、そうでもない。
なんか、ネガティブになってしまったが、基本的には好きなバンドである。でも、全2作が結構よかったのでその分期待が大きくなっていたのだと思う。私もこのアルバムで初めて彼らに出会っていたらきっと大絶賛してたんだろうなと思う。
とかいいつつ何度も聞くうちにだんだんよくなって来た。どうしても特徴的なリズム隊に注目が行きがちだけど、やっぱり彼らの魅力ってメロディーの良さなんだろうな。聴いてるうちに、ビューティフル・サウスとかディーコン・ブルーなんかにも通ずる良質なポップスとしての魅力があふれ出てきた。驚きはないけど、安心して聴ける良作という感じの一枚。
新鮮度 ★★
安心度 ★★★★
総合評価 ★★★