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人の描く未来をなぞるな

価値づくりをチームで臨む時、その先に同じ未来を見据える事は不可欠。

但し、目的さえブレなければ、辿り着き方は人それぞれで構わない。
自分の主体性を信じて、自ら辿り着き方を描くことが肝要なんだ!
むしろ、人によって、いろんなアプローチがあるほうが、チームとしての価値づくりにも「深み」が増すというものだ。

誰かが示した未来を、その人の言うとおりになぞるのは作業であり、対等に歩む仲間としての仕事ではない。
共に描いたはずの未来なんだから、最初に示した人の未来をなぞるな

山登りだって、いろんな登山ルートもあるし、人によって辿り着き方が違うから、そのプロセスで感じたことを、また頂上で共有したら良いだけのことなんだよ。

もちろん、人によってアプローチが違えば、辿り着く時間も人によって違う。
でも、頂上(目的を確認した未来)から観る景色は一緒に観たいから、ボクらはいつまでも他の仲間が辿り着くまで待っているし、仲間は待ってくれていると信じている。

主体性がないと他者が描く未来をなぞる


成功の定義は誰にも解らない。

価値づくりに勤しむチーム内では「自分達の未来はどうありたいのか」を確認し合うのみで、そこに対等に向き合う仲間だからこそ、成功のゴールもない。

中央集権型やライン組織の文化が浸透してしまっていると、どうしても指示待ちの癖が抜けないため、権限者が描く未来をなぞろうとしてしまうんだよね。
または、自走型組織や最近流行の横文字ネームの組織形態とかの重要性を唱える一方で、人が描いた未来をなぞろうとする体質が抜けきれないなら、本末転倒なんだよね…だって、その組織には主体的に動く人が少ないっていうことだから。

未来のあたりまえを築くっていうのは、もちろん得体の知れないものだし、人の暮らしの習慣を変えてしまうくらいのことで、常識の壁すらも突破してしまう。

だからこそ、同時に不要なのは、自分の固定観念や過去の成功体験に執着することと、他者が描いた未来と他人の成功手法をなぞることだ。

一度経験として、人が辿ってきた道をなぞることはあったとしても、自分らしい手応えが出てきたら、自分の主体性を信じた方が成長も止まらない。


家庭内でも大切なことかもしれない

そして…「未来をなぞるな」というのは、夫婦も同じなのかもしれない。

もちろん、夫婦で同じ未来を描くのは大切だが、違う価値観で未来にアプローチしてもいいよね。
そもそも、違う風土や文化で育った者同士だから、価値観が違って当然の事なんだから…。

夫婦間で多様性を認め合うことなく、いつの間にか伴侶に自分の価値観を押し付けている人が、いくら「これからは多様性が大切」と唱えても、説得力がない。

恋愛関係の時は、ずっと一緒に過ごしたいから、同じ道を歩みたいんだろうけど、夫婦となった時こそ、お互いの主体性を認め合うほうが、お互い楽しいし楽なんじゃないかな。

人の描いた未来をなぞることをしないと、価値づくりも家庭づくりも、案外長続きするのかもしれない。

Backstage,Inc.
事業文化デザイナー
河合 義徳

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