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楽しいライブの方程式


初めて行ったライブは小学生の時に親に連れて行ってもらった小田和正さんのライブ。当時の自分に良さがわからなかったけど、大人になった今見たらきっと見方がわかって良さがわかったんだろうなと思います。

それから年月は経ち、大人となった今では国民的アイドルからアンダーグラウンドなバンドまで全国津々浦々いろんなライブを楽しんでいます。
しかしたくさん行くと全部100点で楽しめているわけでもなく、「今日はまあまあだな」とか「今日はマジ当たり」など優劣が出てきます。それが同じセトリだとしても。
実際に某国人的バンドのライブを2日間通しで行った時はセトリからMCの小ボケまで全部一緒でしたが、どっちが楽しかったかと考えると2日目と断言できます。

推しメンからレスを貰ったとか、投げたドラムスティックを取れたとか飛び級の事がない限り客側は皆平等です。なのに現れる差はなんなのでしょうか。私なりに考えたところ大きな要因としては

迫力 ×  自分の知識 ×  自分と周りのやりたい事の一致

だと思います。
アーティスト側は私たちではどうすることもできないし、いつも全力のステージをやってくれていると思うのであくまでも観客側の話をしていきます。

まずは迫力
単純に音が大きかったり、ステージの特効が派手だったりするとテンションが上がりますが、それだけでなく自分の見た位置が近いとやっぱり"見た感じ"が強まります。
動き回るライブなら最前は無理だとしてもZeppで3列目ぐらいなら行くことができます。
演奏の魅力、ダンスの魅力、楽器によっては直の音の魅力、それを照明やスクリーンを使って更にいい状態にして見せてくれる。ライブの醍醐味ですね。見る場所が前であればあるほどいいように思いますか最近はそれだけじゃ無いって気づきました。
ほぼ正面の二階席でUVER WORLDを見た時の話。開始早々に会場全体を埋め尽くすレーザーの光とメインステージに大きく出る歌詞が会場の後ろの端っこまで楽しめるようになっていて、いつもなら天空じゃんって思えるような席も臨場感や曲の世界観に入れるような演出になっていました。
前方には前方の楽しさがあり、後ろにも後ろの楽しさが出せるアーティストは強いですね。

次は、自分の知識についてです。
何も知らない状態でライブで行くよりも曲のノリや見どころを知っている方がずっと楽しめると思います。
ネットでよく流れてくるピースの又吉さんの初めてのライブに行くネタはご存知ですか?
始めて来たアーティストのライブのノリが独特過ぎて又吉さんが浮くと言った内容です。
クセが強すぎるノリはあるとしても何も知らな過ぎて会場に行くと周りも自分も変な感じになってしまいます。
ここまでの事はないにしても、ライブ前の予習はとても大切です。
まず、「この曲が好きだな」や「ライブでよく盛り上がる定番曲」を見つけるのが第一段階。その後、少しずつ知識を深めていくとファンとしての楽しみ方もどんどん広がっていきます。もし途中で「違うな」と感じたらそこまでにしてもよいし、逆にどんどん惹かれていくなら自分なりの楽しみ方が見つかってくるでしょう。
さらに、ファンとしての理解が深まると、レアな曲やグループが大切にしている曲にも気づくようになりその喜びもひとしおです。
初見でも楽しめる人もいますが、それは大体のやり方がわかっているのが大前提です。
楽しみ方は人それぞれですが、楽しみ方を知っているかどうかで視点が変わり、さらに楽しくなると思います。

最後が自分と周りのやりたい事の一致
例えば自分の好きな曲で「そこまで盛り上がりはしないけどバラードほどしっとりでもない昔のレア曲」をライブでやったとします。
もう次いつ見れるかはわからない曲です。
それをコールされまくったり、ダイブなどで集中できなかったらどうでしょうか?
正直ムカつくと思います。
みんなが程よい塩梅で盛り上がってたら自分も心地よいかと思います。

もう一つ質問です。
次は「そのグループで一番盛り上がる曲」を客側も温まってきて、自分としてはベストタイミングでやったとします。コールだろうがモッシュだろうがライブにより違いますが一番盛り上がる曲がベストタイミングです。
それを周りが何もせずただ見ているだけの地蔵だらけだとどうでしょうか?
多分「周りどうした?やる気ないのか?」ってなりませんか?
そこはバチバチに盛り上がってほしいところです。

最後の質問です。
アイドルのライブで「ステージバック席」と言うステージが見えない席がありますが、ここからコールの声が一番大きくて、SNSに上がる感想も満足度が高いのはなぜだと思いますか?

それは私が思うに「ステージは見れないけど周囲全体がコールをしにきているから」周囲のやりたい事が自分のやりたいことと一致しているからだと思います。
きっとステージ裏まで来て静かに見たい人はいないと思います。
ステージ裏なので見れるのはステージの骨組みとなけなしのモニターのみで、普通に人なら「なんで見れないのにわざわざお金払っていくの?」と言いそうです。しかしここに来る人の全員は”ライブは見るだけでなくコールもしたい人達”なので、見えない事はそこまで問題ではないのです。そんな人達で固められたエリアに同じ目的で来てる人たちが集まってが楽しくないわけないのです。

こんな感じで周りとのマッチが大切だと最近思います。それを読み取るためには今までの予習だったり、空気を読む能力が大切なのです。
これが全てではないのですが、大きく分けたらこう言う要素が強いと思います。

なぜこんな記事を書いたのかはまた後日書きたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!


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