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乃木坂がもう一回跳ね上がるには

全国ツアーも終わって一つ大きな山場を超えた乃木坂46。
次の全体の大きなイベントは毎年のパターンなら紅白です。しかし紅白の予想ではかなり厳しい声も出ているようで、2023年以外の数年間はその年の曲以外の曲で出場しています。これはその年に目立ったヒットはないが音楽業界やエンタメ的には出しておこうと言った雰囲気を感じ取れます。
確かにここ数年シンクロニシティやインフルエンサーなどのホームラン級のヒットの後は右肩下がりなような気がしており、数字としてもありますが話題性と言うか世間への認知度と言った面で一時期の栄華を感じられず、流行りの女性ダンスグループに喰われそうな勢いです。
こう言う話をすると必ず現れるのが1期生至上主義ですが、現役のメンバーもバリバリ負けてないと思いますし、個々の強さも際立っています。
ただ、プロモーションやグループとしての動きがいまいちなのではないのでしょうか?
その結果ファンが減っていき、新規がその量を上回っていないように思えます。

というわけで今回は、運営でもなんでもない筆者が乃木坂のプロモーションなどについて余計なお世話を書いていきます!


秋元康からの脱却

※アンチな内容が含まれます。

最近の運営は秋元氏から手は離れていると言った話もありますが、作詞などは行なっており、まだまだ手中にいるようです。今までいい歌詞を書いてくれた事に否定の余地はありませんが、最近の乃木坂(特に表題曲)における打率で考えると物足りなく、いいのは櫻坂に持って行っているように思えます。歌詞などに出てくる単語も周回遅れの言葉だったり、文章で読んだらちょっと何言ってるかわかんない所がチラホラ...
そもそも運営は離れていて作詞のみを行なっていると仮にいい曲が出てもメンバーのスケジュールや売り出し方に乖離が生じ、その結果パフォーマンスやプロモーションに足りない部分が発生しています。それを顕著に感じたのは32thの期間です。

齋藤飛鳥が卒業して、乃木坂の新時代を求められる中センターに選ばれたのは山下美月と久保史緒里。この2人を起用した意味はわかりますが当時の2人は朝ドラと大河ドラマの真っ只中で、中々グループとの合流が難しく、その結果テレビ出演が少なくなったりセンターが代打など本領が発揮仕切れないままシングル期間が終わりました。せっかく曲もいい感じで「次はこの子達を中心に乃木坂を引っ張って行きます!」と言った意気込みがすごく勿体無いです。
もしもの話ではありますが、32thと34thを入れ替えていたらどうでしょうか?
同じダブルセンターでも“かきさく”の2人なら外仕事も”くぼした“よりかは少なく楽曲も乃木坂らしさ溢れる曲。こちらも次期乃木坂を担う2人がまずはグループを引っ張ります。34thがでたのは12月。年末は歌番組も多い中、その年テレビ出演の多かった2人がセンターが新しい曲で再度売り出せばもう少しは数字的な面でもいい結果を出せていたと思います。

話が脱線してしましたが、秋元氏が中途半端に舵を切っているのがすごくグループの枷になっているように思えます。
ただいい歌詞を出しているのも事実で先述の2曲もありますが、特にユニット曲などにいいものが多いと思います。「価値あるもの」「心にもないこと」「サルビアの花を覚えているかい?」などグループの主軸ではないものの、いい曲はあるのでユニット曲の楽曲提供程度で関わっていくのがベストなように思えます。そして表題曲などは他の人に作って貰えれば、それはまた話題性にもなりますし、ファンの間でも有名な納期問題も緩和されるのではないでしょうか?
例えば対バンもしたミセス 大森、YOASOBI Ayase、緑黄色社会 長屋、などから楽曲提供をしてもらえればそれだけで十分な話題にはなります。
また、ファン的にも化学反応が見てみたいです。
当人は66歳。人生まだまだこれからだし、働けるのはわかります。ただ、他のグループに楽曲提供をしていてこちらが疎かになっていては元も子もありません。

そして期限を守らない問題もかなり大きな問題です。
これはファンの間でも知られた話で、それによって色々な弊害が起きています。
まず曲が出来上がってからリリースまでに歌割り→振り入れ→MV収録が基本的な流れかと思います。それの頭が送れるようでは後ろが詰まる一方で、いいものを作るのがむずかしくなり、おざなりな部分が生まれてしまいます。MVの物足りなさ、似たり寄ったりな組み合わせ、ユニット曲の安易な編成。

特に最近のユニット曲に関しては何の脈絡もない簡単な組み合わせが多くないでしょうか?そしてシングル毎に1回きりのミニライブ以外での披露がないので印象に残りにくい傾向にあります。
そうするとライブでやりにくくなっていき、もっとやらなくなっていきます。
この状態でライブでやったところで推しメンがオリメンにいない限り「こんな曲あったね」で終わってしまい微妙な感じになってしまいます。それではつまらないし、つまらないのを回避しようとするとやらずにオリメンが卒業して埋もれて行く曲を量産するだけです。

今年の全国ツアーで与田ちゃんが他の星からをやってオタクの涙を掻っ攫って行きましたが、これを紐解いて行くと「良くしてもらってた先輩である西野七瀬の曲である事」「オタク心をくすぐる名曲である事」の2つが大きな要因だと考えられます。
この2つ目の条件になりうる曲が最近出たでしょうか?
人間関係の面から2代目センターをやっても表題曲や披露の頻度が高い曲ではあまり話題性が無いし「まぁそうなるよね」で終わります。
ユニット曲でやろうと思った時にオリメンすらイメージ無いのにそれをリスペクトしていたメンバーがやった所で何もなりません。
現役のメンバーがやるのはもちろん大切ですがこういった側面もあったりするのでユニット曲なども蔑ろにできないです。そのためにもゆとりのある楽曲制作が必要なのです。
この話はもう少しだけこの後の章に続きます。

物語性がなくなってきている

皆さんは「行くあてのない僕たち」のバックグラウンドについて知っていますか?
(一部を説明して行きますが解釈の違いがあるかもしれませんがご了承下さい)
オリメンは井上小百合と伊藤万理華。この話をするには10thシングルまで遡ります。

元々仲のいい2人は選抜とアンダーを行き来していました。そして10thシングルのアンダー曲は「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」。センターは井上小百合で、フロントには伊藤万理華と齋藤飛鳥です。MVでは演劇部のアンダーメンバーが演劇に向けて準備をしていくのですが、飛鳥は主役で花形の役、万理華は主役になれず照明の裏方の役。それを励ます井上小百合。(これ以上の内容はMVを見てほしい!)

↓解説していた方がいたのでMVの内容はこちらを参照してください。

この物語の後、11thで飛鳥と万理華は選抜入り、12thで井上小百合も選抜入りしますが、15thで物語は動きます。
齋藤飛鳥が「裸足でsummer」で表題曲のセンターに選ばれたのに対し、井上小百合と伊藤万理華はアンダーに戻ってしまいます。
しかし井上小百合と伊藤万理華にはユニット曲がもらえます。その曲が「行くあてのない僕たち」
この曲にも映像がありますが、フル尺は30分越えのショートムービーになっていて「あの日 咄嗟に嘘をついた」の続きの世界が描かれています。
内容もリアルの2人に沿ったような内容になっており、この二つを知らない方に見てほしい作品。
見れば言いたい事がわかるはず。
アンダーメンバーのユニットをカップリングに入れるなんて今では考えれない采配です。(長尺のMVも今は無くなってしましましたが)

これは物語の一部を抜粋に過ぎないのですが、こういった長い期間を経て伏線回収のような物語が最近の乃木坂にはなくなってしまったように思えます。
こう言ったストーリーがグループの面白さに一役も二役も買っていたりして、長い期間で乃木坂を楽しめる役割を担っていたのではないでしょうか。
なぜ無くなってしまったかを考えると作る時間を設けていない事と、『やりたい事』と『持ってくる物』がリンクしていない事が考えれます。
今の運営がこういった事を考えているかはわかりませんが、少なくとも楽曲合ってのアイドルグループであり、楽曲が歴史を作っていく上で大部分を担っています。
それが一回きりで完結するのか、何年後も絡んでいくのかでは物語の楽しさは大きく変わって行きます。
長生きするファンをもっと獲得するには側面も必要ではないでしょうか。


他への絡みが少ない?

これは筆者が前回櫻坂がロックフェスに出演したのを見てすごく思いました。
テレビ出演しないタイプのロックバンド同士では、対バンライブやフェスで『目当て+a』を数珠繋ぎでファンが増えていく事が多いのですが、乃木坂は滅多にそう言った絡みがないのが現状です。
村の中でいくら盛り上がったりしても、新規が付かなければグループは衰退していく一方です。グループが生き残り続けるには新規ファンが大事なのです。(新規に媚びていてばっかりも良くないですが)
前は全国握手会などで手軽にライブが見れたりメンバーに会えて簡単にハマるイベントがありましたが、今は無くなってしまい手軽にファンの入り口に立てるイベントがかなり減ってしまいました。

今年は風とロックとミセスの対バンがありましたが、風とロックはほぼ乃木坂のファンで埋め尽くされたので開拓しに行ったとは言えません。
大規模なフェスでファン層が被らない中、既存のファンが少ない中やった方が新規ファン獲得の大チャンスかと思います。
と言うのも昨今のフェスに坂道グループに限らずアイドルやダンスボーカルグループが出ていますが、そこのファンが多く集まると最前管理や他のアーティストで地蔵するなど大体いいイメージが持たれないまま、ファンのせいでアーティスト側が見てもらえないまま終わったりしています。パフォーマンスなどが良くてもそれでは世間に出ていかず、村の中盛り上がりではもったいないですよね。
ネームバリューはしっかりとあるのでアウェーな環境でもスカスカになる事はないし、盛り上げれる曲もいっぱいあるので夏フェスに出るデメリットは少ないのではないでしょうか。
強いて言うなら全員連れていくとかなりの大所帯になる所です。これについてはいっその事アンダーメンバーが「アンダーフェスツアー」みたいな看板を掲げていた方が面白いのではないのでしょうか。
アンダーメンバーなら人数もそこまで多くなく、ライブとして完結できるメンバー構成になっています。そしてなによりアンダーライブはバンド好きな人に刺さりやすい!

ここで筆者が考えたアンダーメンバーによるフェスセトリ
1. ごめんねFingers crossed
2. 制服のマネキン
3. 自惚れビーチ
  mc
4. Actually..,
5. 踏んでしまった
6. 日常
7.Monopoly

めっちゃ楽しそう...(自己満)

現状のアンダーライブは全国Zeppツアーもしくは、大きいアリーナ数回なのもフェスによく出ているバンドと集客としては同等でちょうどいいです。これが仮に選抜メンバーだったり期別だとこの均衡は崩れ、既存のファンで埋め尽くされて先述の新規開拓は難しくなります。
ここで新規のファンが付いたとしたらアンダーの底上げにもなりますし、選抜のメンバーと合流した時にさらに沼に引き込む場合もあります。
これは一つの例えですが、外に開拓しに行かないと今後伸びていくのが難しいのではないでしょうか。

オタクの民度は常に浄化しなくてはいけない

これはどこの界隈にも言えることなのですが、ファンの民度×グループの行動=世間のグループのイメージなのです。この掛け算の片方がマイナスだといくら片方が良くてもプラスにはなりません。(マイナス×マイナスはプラスじゃんとか言わないで..)
ファンが良くなければ新しいファンは付きにくくなります。「xxのファンってなんか嫌だよね」ってイメージを思っている界隈にわざわざ来る人は少ないです。

ライブの後に会場の外で騒ぐとか、変なコールするとか、徹夜で並ぶのは禁止なのに並ぶとか、最前で自分の見たいアーティスト以外は地蔵する連中はグループには何もプラスには働いていません。ただ自分だけが楽しくていい思いをすればいいだけの害悪です。こう言った連中は運営が取り締まるのも大事ですが、ファン同士が潰し合う風土も必要なのではないでしょうか。これを潰すのは難しくても「恥ずかしいなぁ笑」みたいな声を大きくしていくのはまだ簡単なはずです。
筆者は乃木坂のイベントやライブで一緒に行動する友達は2.3人しかおらず、群れで行動はしないのでわかりませんが、こう言った事をする連中は群れで行動している傾向にあります。一匹狼のド級のアホもたまに居ますが、大体は集団心理と言った感じで1人では行動出来ないくせに、似たような小心者が集まると気が大きくなってイキリだすのです。昨今はすぐSNSで晒す世の中なので、「xxのファンがooしていて迷惑だった」なんて出ればその話の主語はグループの名前です。そしてグループなどが世間から嫌われていき、思ったように動けなくなっていくのです。

これが実際にない話ではなく、金沢にライブハウスのZeppができる話があったのですが、地域住民の反対を発端に(様々な理由も相まって)計画は白紙になりました。その反対する大きな理由が、治安悪化の懸念です。ライブハウスのイメージもありますが、金沢にはミリオンロックという大きなロックフェスがあり、毎年その時期は高校野球の県大会も同じ敷地内で行われています。駐車場がフェスの客と取り合いになるのが問題になっていて、その結果関係ない所に停めたりする人たちのせいで「ロックファンはよくない」という空気感が反対する人たちに伝染して行ったと言われています。
公式も金沢駅からのシャトルバスなどで対策はしていたにも関わらず、楽をしたいという身勝手な一部のファンの理由から結果的にライブハウスの建設が頓挫するまでに繋がっています。

もっと言えば乃木坂のファンを大きく括ればアイドルのオタクです。推し活という言葉が浸透したとは言っても世間的にはアイドルのオタクです。
皆さんが乃木坂等にハマる前の「アイドルオタク」のイメージを覚えていますか?きっとあまりいいものではなかったと思います。知らない人のイメージなんてそんな物です。
そして他のグループも知っている方は「xxのファンは治安悪い」とか、「ooのファンはキモいのが多い」などあるかもしれません。筆者も正直ジoニーズや最近出てきたK-Popみたいな国産ダンスボーカルグループのファンは「推しのためならなりふり構わずな所がある」「列並べない」「いいところのチケットのためにいくつもファンクラブのアカウント作って、いらないチケットは高額転売していきたい人が行けない」などのイメージがあります。こう言った行為はきっと一部のファンの行動だとは思いますが、知らない人からしたらそれがそのグループのイメージです。

そんな偏見持ってるやつなんか知らないし、わかる奴が見ればいいじゃんと言われそうですが、乃木坂ってそんな尖ったグループでしたっけ?
少なくとも国民的アイドルグループであるなら"国民"のイメージをいいものにするのが大前提なのです。

他のファン同士ですらいいイメージを持ち合えないのにそれが何も知らない人が持つイメージはどうなっているでしょうか?
スタート地点がアイドルオタクってだけでマイナスすらあるのなら、せめて「アイドルオタクはいいイメージないけど乃木坂のファンはいい人多いよね」って思われるぐらいいい人達の集団でなくてはならないといけないと思います。それがファンができるグループの布教活動の一歩です。
そうすれば少しは私たちからも還元できて、もっと楽しい事ができるはずです。
ファン同士の推しメンの括りでも同じ事が言えるので、これを見た佐藤璃果推しは直ちに善い行いをしてください。


おわりに

今回の題名に跳ね上がるにはと書きましたが、結局のところファンを増やすのが一番の跳ね上がったと言うのに必要な物だと書いていて思いました。その数字を伸ばすには『今のファンを逃さない』+『新規ファンの開拓』が軸になってくるでしょう。

筆者はまだ歴がそこまで長くないので、神宮球場と秩父宮ラグビー場の2会場同時開催ライブの伝説を味わっていません。これを当時ファンじゃなかった人も見たいはずです。
どデカいライブをするにはファンの数が結局必要なのです。
もちろん私は応援して行きますが、この後萎んでいくのか、また跳ね上がるのかが変わってくるタイミングに差し掛かっています。
6期生ももうすぐ入ってきますし、今後のやり方に注目です。

長々と余計なお世話にお付き合い頂きありがとうございました!

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