カミーユ美談

始めたばかりでよくわかっていません。

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天使さん

SNSが今みたいに普及するずっとずっと昔の話だ。 当時高校に入ったばかりの僕はアルバイト代から自分で支払うという条件で初めて携帯電話を持たせてもらった。 今の若い読者からしたら信じられない話だと思うが、SNSやマッチングアプリ、出会い系サイトさえなかった当時、自分の携帯電話番号の下1桁をひとつずらした番号宛てにあてずっぽうで「よかったらメル友になりませんか?」とショートメールを送るのが流行っていた。名前も顔も性別すらわからない相手なので無視されることが多かったのだが、時たま

    • スタバおじさんが紹介する、読むとスタバに行きたくなる話。

      お久しぶりです。 リスナーの皆さんいかがお過ごしでしょうか? 色々あったけど私は元気です(魔女の宅急便より) ところで皆さんはスターバックスコーヒー好きですか? 私はスタバが大好きです。 スタバが好きというと、コーヒー好きの方は「もっと美味しいコーヒーを淹れるお店もある」とか「好きだけどフラペチーノ1杯でランチ代なくなっちゃうからたまにしか行かない」なんて言う人もいるだろう。 そこで、おそらく週3回はスタバに行く(多い週はほぼ毎日?)スタバ大好きおじさんより、美味しくお得に

      • 接客態度と味はリンクするって話

        先日とある女性と食事に行った。 お店の予約時間の関係で先にスイーツを食べたのだが、時間も早いしお酒も飲みたいし小腹も空いてるということで、もう1軒行こうよと彼女を誘って、以前行ったことがあった串焼きの系列店がたまたま空いてそうだったので入ってみた。 以前行ったお店はテーブル席だったが、系列店はカウンターのみの店で、店長ぽい男性がそちらにどうぞと席に案内された。 その時は本当に小腹が空いていたのだが、注文を取るタイミングで店長ぽい男性が矢継ぎ早に話しかけてきた。 「何頼む?

        • (仮)マッチングアプリ 3.三木君

              大学院を卒業するまでの25年間、一度も恋愛というものをしたことがなかった。 大学在学中に後輩の女の子に「恋愛感情を理解することができない人が弁護士になれるとは思えない」という厳しい言葉をかけられたことがあった。 後からゼミの同級生に「あいつお前に気があったんだぜ?気づかなかったのか?」と言われ、全く気が付かなかった自分が怖くなった。 本当に彼女の言う通り、このまま弁護士になっても、知識だけで人の気持ちを理解できない法律家になるのかもしれない。 現役時代の司法試験に

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          (仮)マッチングアプリ 2.鷹宮

          ゆかりと知り合ったのは鷹宮が33歳になる少し前の頃だ。 鷹宮は大手部品メーカーで人事採用をしている。 仕事柄、大学のキャリアセンターや研究室に顔を出すことが多く、何校かはしごすることもあり、そんな折には大学の学生食堂で学生に交じって昼食をとることも多かった。 同僚には学食に行くと言うと変な顔をされることもあったが、鷹宮は学食の雰囲気が好きだった。学生たちの声を近くで聴くことで、彼らが今どんなことに興味を持っているのか、面接等では見られない素の様子を知ることができ、より間近

          (仮)マッチングアプリ 2.鷹宮

          (仮)マッチングアプリ 1. 希子

          「なんて小さい男だろう」  先月別れた涼介のことだ。希子はため息をついて目の前のストローの袋をクシャッと潰した。 別れ話を持ちかけた途端に勝手に自分で勝手に予約していた旅行のキャンセル代を請求してきたのだ。しかも、私が彼の部屋に置いてきた荷物は全て処分したと連絡が来た。ほとんど俺が買った物だからいいだろ、と。 確かにほとんど彼と一緒に買いに行ったものだが、エプロンは学生時代から使ってる物で上京した時に亡くなった母がくれたものだ。それを知っていたはずなのに捨てるなんて…。

          (仮)マッチングアプリ 1. 希子

          九死に一生を得た話。

          この話は、過去にTwitterで #フォロワーの8割が経験したことがない事 というハッシュタグで語ろうとしたが、140字ではまとめる事ができずにお蔵入りとなった私の話だ。 私は昔から「九死に一生を得た人の話」を聞くのが好きで、そのようなエピソードを持ってる人がいると詳しく話を聞かせて欲しいとお願いして、話をしてもらうという少し風変わりな趣味をもっている。 こんな話がある。 私のHという友人の話だが、彼は友人に貸していた250ccのバイクを返してもらいに友人宅に立ち寄り、鍵

          九死に一生を得た話。

          ミスド大好きおじさんが紹介する、おもわずミスドが食べたくなる話。

          私はミスタードーナツが大好きだ。 高校生の頃はドーナツが好きなだけ食べられるという理由でミスドでアルバイトをしていたくらいミスタードーナツを愛するアラフォーのおじさんである。 そんなミスド大好きおじさんの私が、今日はとっておきのミスドの食べ方を皆さんに紹介しようと思う。 これを見終わった頃には、おそらくミスドの公式LINEをお友達登録して店舗に駆け込んでいるだろう。 ミスドを美味しく食べる方法その1『お腹を減らす』「お、おい!しょっぱなから何言ってやがんだ?このおっさん」

          ミスド大好きおじさんが紹介する、おもわずミスドが食べたくなる話。

          親父のクラウン

          カローラ、アリオンとトヨタの大衆車を乗り継いだ親父が最後に選んだ車がクラウンだった。 都職員だった親父は、バブルの真っ只中に埼玉の郊外に一戸建ての自宅を買い、以来贅沢というものをしているところを見たことがなかった。 畑仕事が趣味で、いつも母親がしまむらで買ってくる服を着ていたし、腕時計もずいぶん前の誕生日に家族でプレゼントしたG-SHOCKを何度も電池交換をして大事に使い続けるような父親だ。 愛知県出身だったので、トヨタを贔屓にしていたが、乗る車は私が小さい頃からカローラ

          親父のクラウン

          【ベタつくのにカサつく男肌にピッタリのスキンケアはどっち!?】 ORBIS Mr.シリーズ VS CLEARシリーズ

          こんにちはカミーユ美談です。 今日はバリバリ美容の話です。しかも男性に絞った内容なのでフォロワー層を考えたらどこに需要あんねん!って話なので、興味のない方は読み飛ばしてください。女性の方でも彼氏や旦那さんがスキンケアに無頓着なので何かプレゼントでもしてやるか!なんて心優しい方がいらっしゃったら、是非読んでみてください(私のフォロワー層の人妻さんで”旦那にプレゼント♥”なんて方がいるとは思えないですが…それはそれとして) 私自身これまでずっと女性モノの洗顔や化粧水を使用して

          【ベタつくのにカサつく男肌にピッタリのスキンケアはどっち!?】 ORBIS Mr.シリーズ VS CLEARシリーズ

          水曜日の彼女

          毎週水曜日に会う女の子がいた。 彼女は私のSNSのフォロワーで、何度かダイレクトメールで恋愛相談のようなやりとりをしているうちに一度会って話そうということになり、西新宿の馴染みのショットバーで会うことになった。 初対面の印象はどこにでもいそうなOLだった。 綺麗だと思うが、決してクラスで一番の美人というわけではなく(真ん中より少し上くらいだ)背は高くもなく低くもなく、千鳥柄のスカートを履き、トリーバーチのバッグを小脇に抱えていた。 彼女の方はというと、私が想像していたよ

          水曜日の彼女

          豊田セリカ

          豊田セリカ ふざけた名前だと思うが、池袋にある5千円で本番ができる激安ヘルスの風俗嬢の源氏名で、私の元カノだ。 ・ 彼女と出会ったのは私が大学生の時で、当時私は歌舞伎町にあるサパークラブでホストの真似事をしていた。サパークラブはキャバ嬢や風俗嬢といった夜職の女性達が仕事終わりやお客とのアフターで訪れるような店で、ホストクラブとは違い、女性同伴の男性客も多かった。彼女も初めのうちは店のオーナーや馴染みのホストを連れて店に来ることが多かったが、そのうちどういう訳か私を気に入

          豊田セリカ

          てるさんとわたし

          歌舞伎町のキャバクラでボーイをしてる頃、りんかさんというキャバ嬢がいた。 りんかさんは見た目がキャバ嬢ぽくなかったので金持ちの客ウケは悪かったけど、普通のサラリーマンとか学生みたいな若い客層から人気の女の子だった。 てるさんも彼女のお客さんで、普通のサラリーマンだったけど、週に一回は必ずお店に来てくれていた。りんかさんはお酒が飲めなかったので、私はいつもカシスオレンジをカシス抜きで出していた。 てるさんのことを「細客」とか「キモイ」「死ね」とすぐ言うので、ヒヤヒヤしながらい

          てるさんとわたし