FE名古屋シーズンレビュー(2023-24) ショーン・オマラ #54
2023-24シーズンも最終日となりました。
バスケ民にとっては大晦日です。
長いようで短い1年…それだけ中身の濃い1年だったということですね。
B1残留、シーズン勝ち越し、そしてCS争いの台風の目に…結果としてB1中地区5位・全体11位と過去最高成績を更新。
JJのスティール王争いやヘンリー・佐土原の覚醒、相馬・ルーク・浩陸の長期離脱やオマラの緊急帰国…良いことも悪いことも色々とありましたが、今季も無事に完走出来たことを感謝したいですね。
シーズンレビューもいよいよ大詰め。
トリを務めるのはこの男、ゴール下の大黒柱であるショーン・オマラです。
#54 ショーン・オマラ
枇杷島にそびえ立つ最後の砦【ようやった】
選択している戦術(堅守速攻)の関係からどうしても「高さ」よりも「速さ」を求める為、選手の平均サイズが他チームに比べて小さめで昨季まではインサイドが明確な弱点であったFE名古屋。
昨季はJ3ことジョナサン・ウィリアムズがゴール下で奮戦していましたが、ダバンテ・ガードナーやジャック・クーリーなどの重量級インサイドには当たり負けしており、インサイドの補強は喫緊の課題。
そんな状況からチームが獲得に動いたのが大阪エヴェッサに所属していたショーン・オマラでした。
ペイント内をキッチリ沈められるREBの強いセンターという所謂典型的なインサイドプレイヤー。
しかし「速い」イメージはあまり無く、堅守速攻を志向するFEに合うのかは半信半疑でした。
シーズン序盤、第3節vs.A東京GAME1や第5節vs.千葉J GAME2などでリーグ屈指の強豪を相手に躍動。
前任者のJ3に比べると速さはやや劣るものの、リバウンドの強さやペイント内シュートの巧みさは元よりポストプレーや泥臭いプレーも厭わず、速攻もきちんと走れる勤勉さも持ち合わせており、FEが求めていたセンター像にドンピシャの人材でした。
ハイポストで周りを活かしたり、突撃してFDをもらいFTを獲得、リバウンドでは重量級センターを相手にしても一歩も引かず。
彼が一人いることで攻守の選択肢が大きく広がり、これまでの堅守速攻という盾に新たに槍が加わったような…そんなところでしょうか。
ショーンがいなかったらここまでのチーム成績にならなかったことでしょう。
反面、インサイドプレイヤーにありがちなハンドリング面の弱さや基本的に温厚であるものの1度切れると手がつけられないメンタル面など弱点も露呈しました。
大阪から共に移籍してきた竹内通訳に諌められるシーンもたまにありましたね。
でも完璧な人間など存在しないわけで、そういう人間臭い部分を見せてくれるショーンのことが好きです。
スタッツもかなり優秀で58試合に出場(欠場2試合はご家族の事情による緊急帰国で実質全試合出場)してくれました。
PTS(13.1→14.5)、FG%(54.9→58.3)、FT%(59.5→65.6)、AST(1.8→2.2)、FD(177→243)などの攻撃面に加えて得意なREB(7.9→9.1)にBLK(0.6→1.1)、STL(0.6→0.9)など守備面でも貢献し主要スタッツは軒並み昨季より上昇。
特にREBはリーグ8位、BLKはリーグ5位とタイトル争いにも顔を出して存在感を発揮してくれましたね。
「FE名古屋の弱点はインサイド」問題を解消してくれた、「砦」ともいうべき存在感でした。
第23節vs.佐賀GAME1のMIPインタビューにて「自分のユニフォームやグッズを身につけて応援してくれているファンに心から感謝したい。日頃なかなか伝えられる場面もないのでね。」と少し照れながらもコメントしてくれました。
また、ファン感でも通訳を介さずに「皆さんこんばんは。会場でもSNSでも応援ありがとうございました。外国人選手にとってSNSでの応援はアメリカの家族とも見られるのでとても嬉しいです。私の家族にも親切にしてくれてありがとうございました。また来シーズン会いましょう!」と日本語でスピーチ。
会場からは拍手喝采が起こりましたがそれは必然でした👏
『また来シーズン会いましょう!』の言葉通り、6/4に契約更新が発表されました。
JJ、ルーク、川嶋と主力選手たちがFA・移籍していく中で大黒柱たるショーンが残留してくれたことは来季に向けて非常に大きな+です。
「Big O」の更なる活躍を期待しましょう…来季もよろしくね!
それではまた次回noteで。アディオス👍
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