反応時間について
こんにちはロック204チャンネルです
今回は 反応時間について基礎的概念について説明をおこないます。
反応時間は リアクションタイムと言われRTで省略して表現されます。
ショショルによると、与えられた刺激によって意識的に決定される応答の 最初の時間の遅れと 定義されています。
それはで反応時間の要素について考えてみたいと思います
こちらの具体的な事例で考えますと
まずボールがこちらに向かって近づいているというような事例です
この場合、まず目でボールをとらえ、この映像が網膜でキャッチされると視神経を通して脳に伝達されます。
そこで脳がボールが近づいている ことを判断し、ボールから避けるように筋肉を動かす命令を与えます。
そして体の筋肉が作動して体が動くこととなります。
この場合、何かが目の前にあることを知覚するプロセス、それがボールであること、また近づいていること
そして何をすべきか、この場合ボールから身を守ることを判断する認知プロセス、そして身体をさける行動を筋肉に伝達し運動プロセスを起こすことになります。
このように反応時間は知覚・認知・運動のプロセスから構成されています。
認知プロセス(Cognitive Process)は、人間の思考、知識獲得、情報処理、問題解決などの心の活動を指す用語です。認知プロセスは、外部からの情報を受け取り、それを処理して意味を理解し、適切な行動や判断を行うために必要な心の活動のことを言います。
反応時間をEMGとトルクの関係で見てみたいと思います。
こちらの上の部分がEMGの波形になります。
その下のFORCEの部分が力を発揮したときに発生するトルク曲線を示しています。
まず、ここで刺激があったときに、筋肉運動が起こるまでしばらく時間がかかります。 この部分をプレモータータイムと言われます。
そして実際に関節が動いて、力を発生させるまでにはさらに時間がかかります。 この部分が電気力学的遅延と言います。
したがって、測定される反応時間というものは、一般的にプレモータータイムと電気力学的遅延を合わせた時間のことになります。
次に反応時間を決定する要因について見て行きましょう。
最初に生理学的側面について説明します。
これには受容器における興奮の発生
中枢神経系への興奮の伝達
興奮が神経網を伝わって遠心性信号を形成する過程
信号が中枢神経系から筋に伝えられる過程
筋の興奮による筋肉の収縮
など反応時間を決定する生理学的側面があります。
したがって、これらの中のいずれかが障害された場合、反応時間の遅れとなってきます。
次に反応時間の生化学的要因について見て行きます。
これにはATP含有量
ATP分解速度
ATP再合成速度
などの生化学的要因があり、 これも反応時間 を決定する要因になってきます。
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