「記事から曲」3曲目 大枝岳志さん
記事から曲」3曲目は大枝岳志さんの作品「火の国の王子さまと、氷の国のお姫さま」とのコラボです。
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世界の成り立ちについて大枝さんの世界観で綴られた、悲しくも美しいショートストーリーです。
まだの方はぜひともお読みになってくださいね!
制作の背景
僕が大枝さんの作品を読んで一番強く感じた要素は「調和」でした。火と氷という相反する存在が交わって新しい世界を形作っていく美しさに感動したからです。
このあたりは、和音とベース音でしっかり固めた土台に主旋律をハモらせることで表現しようと考えました。
もう一つ大切にしたいと思ったキーワードは「直線」。
火の国の王子様と氷の国のお姫様と。二人の想いあう真っすぐな気持ちをストレートな音価で奏でてみたいと感じたのです。
原案
構成としては、直線的なブロックでサビを挟み込むような作りを考えていて、それをもとに作ったデモがこちら。
当初の予定では、この構成のまま進めるつもりでいました。
方針変更
デモの2:56頃からスタートする変拍子のブロックを思い切ってカットすることにしたのが、アップ当日の昼間のこと。
このブロック自体は悪くないのですが、挟み込みの構成で進めていくうちに、真ん中だけ世界観が変わりすぎて浮いていると感じたためです。
そこで変拍子はボツにし、全編を通して4分の4拍子で進めることに。
サビでの展開自体は、主人公二人のドラマチックな生き方を表現できるよう、あえて激しめにギターを弾きました。
完成
そうして完成した音源がこちら。
タイトルは、物語の結末から着想を得て名付けました。
後半は構成としては前半と同じ形になっていますが、前半がAのキーであるのに対し後半はEに転調しています。
これは、お姫様が沈み込んでいく地面(=Earth)からとってキーもEにしています。
これが音そのものに現れるわけではないですが、一つの洒落としてこだわってみました。
※ちなみにAのキーから僕は暖色系を連想するので、A⇒Eへ転調は、火から地面への変化といった要素も踏まえたつもりでいます。
大枝さん、素晴らしい作品とコラボさせて頂き、ありがとうございました!
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