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moonというゲーム

どうも。如何お過ごしでしょうか。

僕はと言いますと、「あつまれどうぶつの森」の繋ぎで遊び始めたBloodborneであまりにも殺されるので、発売日までにクリアするのが厳しそうで頭を抱えています。

今回は僕が遊んできたゲームの中でもトップクラスに好きなゲームについてご紹介します。

1997年にラブデリックが開発、ASCIIから発売されたPlayStationのmoonというゲームです。

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めちゃくちゃ特徴のあるこのゲームをジャンル分けするのはちょっと難しいですが、強いて言うなら「アドベンチャーRPG」なのかなぁって個人的には思います。

このゲーム、何がすげぇって

戦闘を一切しないRPG

なんですよね。

何を言ってるか分からねえと思うが僕も何をされたか分からない、そんなポルナレフ状態でこのゲームをクリアしたけどしっかりエンディングで泣いたんで名作なのは保証します。

前回の記事で書いた殺伐とした死にゲーとは180°くらい違うゲームになっちゃってます。

まあ特徴は他にもあるんですけど、追って説明します。まずはストーリーについてざっくり説明します。


主人公(あなた)は、ゲームが好きな男の子。

夜な夜な遅くまでゲームをしています。

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この日に遊び始めたゲームは「MOON」というRPG。

勇者として使命を与えられたプレイヤー(あなた)は、国王や街の人々に応援されながら、ドラゴンを倒すべく旅立ちます。

ゲームの中でゲームをするなんて不思議ですよね。

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勇者であるあなたは、ザコ敵を蹂躙し、経験値を積み、究極呪文を覚え、一晩で「MOON」のラスボスであるドラゴンの元まで辿り着きます。

そして、ドラゴンに引導を渡すその瞬間!

コラ!ゲームなんてやめて早く寝なさい!


夜遅くまでゲームをしていたあなたにお母さんが怒り出し、テレビのコードを引き抜いてしまいます。僕ならブチギレてますね。間違いなく。

渋々寝ようとベッドに向かうあなた。しかし、コードを抜いたテレビが突然光だします。

不思議に思ったあなたは、テレビを覗きに行きます。そして、光は徐々に大きくなり―

気付くとあなたは、moonの世界にいました。

moonの世界では、今まさに勇者が旅に出始めた、というタイミング。更に、あなたは透明で誰からも相手にしてもらえません。

そして、何やらmoonの世界の住人には、勇者はあまり快く思われては居ないようです。ゲームの中ではめちゃくちゃ期待されていたのに、ここでは何故かイカれた人間扱いです。

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なぜこの世界に来てしまったのか?

この世界から出るにはどうしたらいいのか?

まとめて言うなら、それを探すことがこのゲームであなたのひとつの目的になります。

こうしてストーリーだけざっくり説明してしまうと、なんだかありがちなアドベンチャーゲームだなぁ.......なんて思われてしまうでしょう。

このゲームが従来のRPGと最も異なる点、

「ラブキャッチ」

について触れたいと思います。


このゲームでは、主人公の行く先々で勇者が魔物をレベル上げの為に、無慈悲にぶっ殺して回っています(このシニカルな表現がアンチRPGと呼ばれる所以です)。

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↑こんな感じで火曜サスペンス的に勇者が魔物を殺害しているのを目撃します


しかし実は勇者に殺されている魔物達は「アニマル」という種族であり、月に住む迷子の動物達だということを主人公は「ムツジローさん」という月の住人に知らされます。


そして殺されてしまったアニマルの魂をキャッチしてあげる事でアニマル達は魂は戻り、蘇ることが出来ることを教わり、「出来る限り殺されてしまったアニマルを助けてあげて欲しい」と主人公はムツジローさんにお願いされます。

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↑これがラブキャッチ。だいたい死体のそばでマゴマゴしてるのをお触りすることで蘇る。アニマルはお触り自由。キャバだと店次第。

このラブキャッチ、言うならば勇者が倒した魔物を蘇らせていくシステムで、勇者からしたら敵にも等しい行為を主人公が行うことになります。

どうしてわざわざそんなことを?

って思うでしょう??もうそこまで気になったらほぼ半分ムーンワールドに惹かれちゃってます。大人しくこの記事読み終わった後買って遊んで下さい。


何故そんなことをするのか?

それは、moonの世界で最も大事なもの、

「ラブ」

の為ですね。


主人公がベッドで眠ると、夢で「月の女王」が登場します。

そして、このムーンワールドに数多く眠っている「ラブ」を集めることが主人公の目的に叶うことだ、と教えてくれます。

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↑左のでかい顔が月の女王。輪投げみたいな頭のやつ、何被ってるのかはよくわからん。

ムーンワールドで集めたラブを夢で女王がカウントし、個数に応じて主人公の「ラブレベル」を上げてくれます。ラブレベルは、上がると行動出来る時間が増えて、より遠くへ行くことが出来るようになります。


そのラブを集めるには、

ムーンワールドの住人と関わりを強める

アニマルを救出する

必要があります。なので、先程書いた世界を知り、出る方法を探す他に、ラブを集めることも目的になります。

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↑さっきみたいにラブキャッチするとラブが発生します。このゲーム遊ぶと現実世界でもラブが視えるようになります。嘘です。ちょっと視える。

また、ムーンワールドでは現実世界と同じように時間が流れ、1週間の暦が存在しており、曜日によって行動パターンが変わる住人やアニマル達もいます。そういうのを探して歩き回るのもこのゲームの面白いところです。

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↑ちなみに住人のクセはかなり強くて最高です。人格をシニカルに描くところもハマりポイント。


ラブを集めた先には一体何があるのか?

この世界から帰ることは出来るのか?

知りたくなっちゃった方はぜひ遊んで下さい。

PS1で遊べます。

価格はAmazonで¥34000から。

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(うわ〜〜〜〜たけ〜〜〜〜あそべね〜〜〜)


すみません、インパクト植え付けたくてオリジナル版を前面に出してしまいました。このゲーム、プレミアがついてしまっていて、今ではオリジナル版はほぼ入手困難です(サントラも5.6万くらいで取引されてます)。

訂正します、

実はなんとNintendoSwitchにて去年完全移植されています!

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これは奇跡の移植だと言われ、情報解禁時はファンが大盛り上がりでしたね。オリジナル版発売から20年経ってるし。移植なので内容はオリジナル版と全く変わりません。違いと言えば、BGMがステレオになったので少し聴きやすくなりました。

ブルジョワ以外の方でこれから遊ぶなら間違いなくコレですね。



そんなわけで、moonというゲームについて、少しでも魅力を感じて貰えたり、「遊んでみたいなぁ」なんて思って頂けたなら嬉しく思います。

最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。

ではまた。

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