ソフトウェア開発201の鉄則 原理114:テスティング:半分のエラーは15%のモジュールで発見される

要旨

* エラーの発生箇所は、システム全般で均一ではなく、大きく偏るものだ
* エラーの8割がモジュールの5割から見つかるとか、もっと極端に8割のエラーが2% のモジュールから見つかった実例もある
* エラーが見つかったところには、さらにエラーが見つかる確率が高い
* なので、モジュール毎のエラー発生箇所を記録せよ、それは、システムの欠陥位置や欠陥内容を特定するのに役立つ

解説

パレートの法則「全体の数値の大部分は、全体の構成のうちの一部が生み出している」、ソフトウェアの世界でも。

「バグ発生」はもちろんだが、性能面の不具合は、おそらくもっと極端。全体の性能劣化の要因は1% のモジュールやコードといったケースがほとんどな気がする。

その「偏りがある」ことから導き出されることが、この原理に示されている。

* ある箇所でエラーが発生したら、同じモジュールでさらにエラーがある可能性が高い
* モジュール毎のエラー発生頻度を記録しておくことが重要だ

まだ、ある。

* エラーが発生している箇所は、特定する前から十分に予測可能だ

偏りがあると言うことは、傾向がある、と言うことだから、過去の経験は生きるはずだ。

ソフトウェアには、偏りがある、ばらつきがあるものだ。そのことをしっかり頭に入れておこう。そして、そのことを力一杯利用しよう。



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