ソフトウェア開発201の鉄則 原理138:管理人は思いもよらない動機で仕事をしている

要旨

* 他人がどんな同期で仕事をしているかは人それぞれで、自分とは決して同じではない
* そして、人の動機付けになっていることを知るのは、むずかしい
* なので、管理者として開発者の動機づけのための行動も、難しい。ある人には効いても、ある人にはうまくいかないこともある
* 人の動機の内容をよく知るには、人の話をよく聞くことだ

解説

実際に私の周囲にいたソフトウェア開発者に聞いた、「仕事の動機」を挙げてみる。

* モノづくりが好き
* 他人に出来ない専門的な技術を活かせることによる満足感
* それなりに高いお給料
* 生活のため
* 趣味を仕事にできて楽しいから
* 自分では入手できないコンピュータ環境
* 会社の知名度

個人の仕事の動機は、その人の背景や置かれた環境に大きく依存する。なので、人それぞれあって当然。ある面それは、個性だ。

マネージャ、リーダは、このことを良く知っておくべきだ。

* 決して自分と一緒では、ない
* 必ずしも、給料やボーナスなど、金銭的なインセンティブが重要では、ない
* モノづくり、コンピュータに対する興味だけでも、ない

決して自分の価値観を押し付けては、ならない。よくチームメートの話を聞こう。

動機付け=個性と考えるなら、他人とコミュニケーションをとることで、その人が何を大事にして仕事してるかは、おぼろげながらわかってくるはずだ。


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