ソフトウェア開発201の鉄則 原理37:責任をとれ
要旨
* 工学分野では、設計が失敗したときは技術者が避難される
* が、ソフトウェア工学の分野では、めったに開発者は避難されない
* 技術者としての責任範囲を全うすること
* 採用した手法、管理者、日程のせいにしてはいけない
解説
「ソフトウェア工学の分野では、めったに開発者は避難されない」
ホンマかなぁ。マネージャがマネジメントとしての責任を全うせずに、技術者のせいにするシーン、たくさん見かけたけどなぁ。
ちなみに、良く言われる原則。
うまくいかなかったときは、最大の要因は、「技術」では「まず、ない」。
大抵は、まずい管理に起因するものだ。
かといって、開発者に責任範囲がないわけでは、決して、ない。
* 日程やリソースに問題があったら、きちんとエスカレーションする。
* 与えられたリソースで、正しい手法、高い技術力をいかんなく発揮して最大の成果を出すよう努力する
それは、開発者の責任だ。これが出来ずに、環境や管理者のせいにするのなら、最初から何もやらんほうがいい。
逆に、ここまでやって、それでもうまくいかなかったときは、堂々と人のせいにしていい。
日本人はどうしても、自分の責任として抱え込むのが美徳で、人のせいにすること自体が恥ずべきことだ、という感覚がある。
自分が責任を全うしたなら、他人の責任までしょい込む必要はない、。
そのかわり、繰り返すが、技術者としての自分の責任は果たそう。ベストを尽くそう。それだけ。
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