ソフトウェア開発201の鉄則: 原理173:製品保証:製品保証

要旨

* 製品保証は、ソフトウェアの「構成管理」「品質保証」「検査」「テスト」よりなる
* テストとその評価は、大抵のプロジェクトで必要性が認識されているがそれ以外のものは、予算が十分あるプロジェクトでやる贅沢品と思われている
* (が、そうではなく)製品保証のこれらの要素は、計画通りに想定通りの品質で製品を完成する確率を高める「必需品」である
* プロジェクトの規模、形態に応じて、製品保証の実行形態を調整しよう

解説

品質保証のプロセスは、軽視はされないまでも、エンジニアにはあまり注視されないところ、のように思う。「大事なのはわかってるけど、自分はちょっと」という考えのエンジニア、多いのではないだろうか。

大抵の場合、品質保証の部門と設計・実装の部門は独立して設けられているので、役割分担といえば、それまでかもしれない。

「設計・実装する=作る」ということと、「品質保証=作ったものを確かめる」ということは、ソフトウェアのプロジェクト成功にとって「同等の」価値を持つプロセスである。

エンジニアも、管理者も、「作る」方が重要のように見えがちなんだけど、そうではないですよ、プロジェクト都合で「確かめる」方を端折ってはダメですよ、ということが、「製品保証」の項の最初にあるこの原理で言いたかったことだろう。


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