ソフトウェア開発201の鉄則: 原理40:要求:要求について今できることは何でもやれ
要旨
* 要求は、理解するのも定義するのも、難しいものだ。だからといって要求を明らかにし要求仕様書を作ることを端折ってはならない
* 要求に関するより多くの情報を得るためには、「今すぐ」「何でも」やれ
* そして、得たものから導く出したシステムの計画を「要求仕様書」に明文化せよ
* 要求が大きく変わることが予想されるなら、インクリメンタル開発を計画してもいいが、その場合でも各ステップで要求の定義と仕様書の明文化はきちんとやれ
解説
それっくらい、要件定義というのは、ソフトウェア開発の成功のカギとなる重要なことである、と理解するといい。
それにしても、要求は、難しい。「要求工学」という、立派に工学の一つの分野で、実はちゃんと学んだことは、ないw
学問としてもそうだが、要求を得るための行動も然り。
* プロトタイピング
* 顧客との密なコミュニケーション
* エンドユーザと一定期間仕事をして不満に思うことなどを「体感」する
プロトタイピングを進めるのは、まぁエンジニアなら、わかるだろう。あとの2つは、エンジニアリングとは、少なくとも直接的には、言い難い行動。
それに、得てして、エンジニアが思っていることと、顧客が考えていることは、違う。顧客やエンドユーザのことを知れば知るほど、エンジニアが元々考えていることからかけ離れていくかも、知れない。
で、ここからが、本質。だからと言って、要求のプロセスを端折ったり、手抜きをして、設計や実装に進んではダメですよ、ということ。
要件を明らかにするためのことは、「今すぐ」「何でも」やるべし。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?