ソフトウェア開発201の鉄則: 原理14:一般:システムを漸進的に成長させるように計画せよ

要旨

* ソフトウェア開発のリスク軽減に最も効果的な方法は、「少しずづ開発を進める」ことだ
* 限られた最小限の機能から始め、それを少しづつ成長させて大きな機能のものとする方法である
* 利点は、各開発段階でのリスクが抑えられること、こまめにユーザのフィードバックが得られること、短所は、元の設計がマズいときは完全な再設計が必要となること
* この短所を減らすための手法が「使い捨てプロトタイプ」である

解説

「斬新的(ざんしんてき)」は、Incremental の日本語訳。原本には"Grow incrementally" とある。今では「インクリメンタル開発」という言葉が定着している。

そして、「最初は小さいところから」は、"Start small" . こちらも、ビジネス用語だが「スモールスタート」という言葉が、すでに馴染みのあるものになっている。

小さなことを積み重ねて、大きな成果につなげる。世の中一般的になんでも、これが大事なのは自明。

ソフトウェアは、凄いスピードで成長している世界だ。そんな中では、このようなインクリメンタルな開発で柔軟に対応していくことが、ますます必要となってくる。小さなことから始めて、小さなことを積み重ねる。現代のソフトウェア開発により当てはまることだろう。


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