漫画を描こう!始めの第一歩【初心者向け/とにかくハードルを下げよう編】
漫画が描きたい。
なら描いてみよう!
【本編だけ読みたい方へ】
■はじめにを読んでいただいたら、■漫画を描こう!まで飛ばしてください。
■はじめに
〇どんな人向けの記事?
・二次創作がしたい人
・趣味で漫画が描きたい人
・絵は多少描いたことがあるものの、漫画を描いたことがない人
・漫画を描くために何から始めればいいか本当に何もわからない人
・主にネット上で活動したいと思っている人
〇この記事を書く目的
二次創作の漫画を読むのが大好きなため、いつかどこかであなたの描いた漫画が読みたい!
そのためにも、何か少しでも漫画を描きたい方のヒントやとっかかりになれば良いと思って書いています。
■記事作成者について
〇この記事はどんな人が書いているの?
・小学生の頃から漫画(物語)を描くのが好き
・高校生から二次創作を始めて、主に短編を描いてきた
・途中筆を折ったり復活したり小説を書いたりイラストを描いたりしながら細々と漫画を描き続けてきた社会人
・漫画制作は完全なる趣味として楽しんでいる
〇記事を書いている人の実力は?
現在描いている漫画を載せられたらよかったのですが、今いるジャンルは創作物の扱いを慎重にした方が良いと感じているため画像が載せられません。
でも、正体不明/実力不明の人の記事を読むのってなんか不安ではありませんか!?
記事を読もう、読まないでおこうの判断もしにくいのでは。
ですのでSNSで現在私が大体どのくらい読んでもらえているかを具体的な数字は伏せて書いておこうか……と思ったのですが!
イラストや小説にも言えることですが、漫画はいいね数が絶対の正義ではない。読んでもらえないから・いいね数が少ないから描いたものが駄作だというわけではありません。
ありませんが、数字の話をしたら結局数字が正義的な話になってしまわないかな?ですとか、シンプル数字の話をするのって具体的でないにしてもあんまりよくないよねと思ったので控えます。
特に二次創作はジャンルによって閲覧数・いいね数が左右されますからそもそも参考にならない気もします。
数字を用いず自己評価すると、私は中級者くらいでしょうか。
初心者というには思ったより描けているし、上級者という程には描けない。
The 趣味でやっている人だなぁ、という実力だと思います。
■漫画を描こう!
〇なにからしたらいいかわからない
まずは1P漫画を描くのがおすすめです!
そのためには想像(妄想)しましょう!
難しいことは考えなくて大丈夫です、ゆったりと気の向くままに想像してみてください。
「好きなキャラAさんと次に好きなキャラBさんが、アイスを食べていて欲しいなぁ」とか、CP要素があるなら「AさんBさんがどきどきしていて欲しいなぁ、告白シーンで好きと伝える瞬間はどうだろう」などなどそういう見たいワンシーンで大丈夫です。
起承転結が、オチが、などは考えなくてOK。
とにかく貴方が見たいと思ったワンシーンを想像できれば最高です。
そして、そのワンシーンを1P漫画にしてみましょう!
ここで注意したいのが、最初から大作を描こうとしないこと!
「Aさんが実は××という秘密を隠しており、Bさんはそれになんとなく感づいている、けれども聞き出すことができずそこからやっかいな事件に発展してゆく――(以下、複雑で難しくて30P以上必要そうなストーリーが続く)」
気持ちはわかるんです、そういうのみたいですよね。私も見たい。でも、最初の一歩にそれを描こうとするのはやめましょう!
まずは簡単なもので良いので1P漫画を描ききったという経験を積みましょう。
絵と同じで、経験を積むには完成させることが何より大切です。
■1P漫画を描くために
〇ハードルはとにかく低く!
顔漫画(登場人物の顔がメインに描かれていて、背景などがほとんど描かれていない漫画のこと)になってしまう、背景が上手く描けない、トーン(ざっくり言うと漫画の灰色の部分のこと、髪の色や影や背景などに塗られている/貼られているもののこと)処理が上手くできない。などは気にしなくてOK!
まずは描くことが大切です!なんでもいいのでとにかく描いてみましょう!
でも下手な漫画を描くのが恥ずかしい、辛い、嫌だ……というあなた。
気持ちはとてもよくわかりますが、まずはやってみましょう。
最初は上手くいかなくて当たり前です!気負わないで!
けれども、どうしても向き合うのが辛ければ無理に描くことはありません。
なんてったって趣味ですから!
いつかまた描きたいな、と思えた時に再チャレンジしてもらえたら嬉しいです。
〇コマ割りの仕方がわからない
全部のコマの大きさが同じ、2コマ漫画や3コマ漫画や4コマ漫画にしちゃいましょう!
4コマ漫画もオチが……なんて考えだしたら滅茶苦茶難しくなってしまうので、もうね、オチなんていりません!本当に自分がみたい場所だけ描くでOK!
流石にもうちょい凝ってみたいのですが、というあなた。
いいですね!
じゃあ一番見せたいシーンのコマを一番大きくして、あとのコマは同じ大きさにしてみましょう。
こういう感じに!
1コマ目2コマ目が同じサイズで、3コマ目だけ大ゴマです。
「AさんがBさんに告白するシーン」を描きました。
もっと言うと
「普段素直になれない皆に敬遠されがちなAさんが、穏やかで誰にも好かれるようなタイプのBさんに勇気をだして告白するシーン」
までを想定して描きました。
この想像の中で私が一番見たい、一番重要だと感じたのはAさんが告白するシーンです。
故に3コマ目の告白シーンが一番大きくなっています。
また、
Aさんが勇気が出ずに顔を赤らめてもじもじしているところが見たいな→そこからスタートしよう、1コマ目決定
Bさんの穏やかさがうかがえる表情もみたいな→2コマ目決定
と1コマ目と2コマ目も見たいものしか描いていません。
そうです、二次創作の漫画は自分が見たい場所を描くだけで漫画になってしまうのです!
〇顔漫画っていいの?
でもこれ、いわゆる顔漫画(登場人物の顔がメインに描かれていて、背景などがほとんど描かれていない漫画のこと)じゃない?顔漫画は避けるべきだと聞いたけど?
という方もいらっしゃるかと思うのですが、顔漫画でもなんでも自分が描きたいもの、見たいものが描けていればまずは百点満点です。
思い出してください、この記事は始めの第一歩、漫画を描いたことが無い人向けです。ハードルは下げてなんぼです。顔漫画でも拙くとも完成させることがなにより大切です。
それに、これは昔々ネットで見かけたのですが
「二次創作の漫画って、推しの顔が見たくて読むものでは?」
と言ってらっしゃる方がいて、まさにその通りだよね~となったので本当に気負わなくて大丈夫です。皆推しの顔が見たくて読んでいるのだから、最初は顔漫画上等!顔いっぱい描こう!でいきましょう。
あと、中級者と名乗った自分も普通に顔漫画を描きます。だって推しの顔(表情)が見たいし描きたいから。あとは単純に技術力が無い部分もあるとは思うので、そこは修行中ですが……。
それでも、自分の読みたいものが描けていればOK!の精神です。
〇そもそも台詞が思いつかないのですが?
わかる!!原作読みたてプレイしたてとか、そもそも自分の中に引き出しがないタイプのキャラを好きになるとありがちですよね。
そういう場合は原作を読み込んでキャラ解釈を深めることが一番良いのは大前提として、台詞やキャラ同士のやりとりをほとんど書かないで漫画を描く方法もあります。
たとえばこんな感じ。
「珍しく口喧嘩した二人。片思い中だったAさんがBさんに思わず気持ちをぶつけてしまった後、ハッと我に返ったAさん(一コマ目)と困惑するBさん(二コマ目)勢いのまま、AさんがBさんに改めて好きと伝える(三コマ目)」
ところを想像して描いたものです。
考えなくてはならない台詞が実質「好き……なんです、あなたのことが」しかありません。ここだけ、キャラに合わせて考えればOKなので気が楽だと思います。
まずはこういうほとんど会話の必要ない場面から描いていくと、どんどん自分の中で解釈が固まって行って描けるようになっていくことが多いです。
〇投稿する時は文章で補足してみましょう
「まって!さっきの漫画、想像した一部分しか描いてなかったよね?これでは読む人に伝わらないのでは?」とお思いの方。わかる!!
でもこれには二次創作でかつSNS投稿でなら何とかする方法があります。
投稿する時にキャプションやポストに「これはAさんBさんが珍しく口喧嘩をして、Aさんが思わずBさんに気持ちをぶつけてしまった後の漫画です」的な説明を書いておけばOK!
そんなことでいいの!?とお思いかと思いますが、実際にSNSで見かけたことはありませんか?「これは××が〇〇の頃の話」とかそういう補足的な文章がつけられた漫画を。そしてその文章さえ読めば漫画も読めてしまった経験はありませんか?
こういうシーンがみたいけど、そこに行きつくまでの前提だとかそのシーンが終わった後の周りの反応だとかを描こうとすると6Pくらいになってしまう。という場合も、文章で補足してあげれば1Pに収まることが結構あります。
1P漫画を描くのに慣れてきて、漫画を描く体力がついてきた頃にページ数を増やしていけばよいので、まずは描きたいものを1P漫画で沢山描くことをおすすめしたいです。
■1P漫画じゃ物足りない!
そうは言っても1P漫画じゃ物足りないよ!という方もいらっしゃるかも。
それも、わかる!!
あふれ出る物語を形にしたい気持ち、よくわかります。
正直創作すること自体に慣れていて、なんかいけるかも?と思える方は1P漫画じゃなくて2P漫画や3P漫画から書き出しても問題ないと思います。
そして完成させることが大切と言ってはきましたが、例えばあなたが創作経験がほとんどなく、あふれ出るパッションを抑えきれず、SNSに漫画を上げたいとも思っておらず、とにかく描きたいのだ!という方だった場合。
今まで書かれていたことを全て無視して、とにかく描きたいものを描きたいようにノートに殴り書きでも良いから描いていくのも、パッションが尽きたら一旦そこで描くのをやめるのも全然ありです。
長々と書いてきたものの、あくまでもこの記事はきっかけになればいいな程度のものでしかなく、趣味としての漫画(二次創作の仕方)に正解はありません。
あなたに合った漫画の描き方は、あなたにしかわかりません。
この記事がきっかけでも、そうじゃなくても、あなたに合った漫画の描き方が見つかりますように!
■最後に
漫画はとっても楽しい素敵な趣味だと思っています。
この記事を読まれたのも何かのご縁。漫画、描いてみませんか?
そしていつかどこかで、あなたとネット上ですれ違う日が来た時にあなたの漫画を拝読できたら嬉しいです。
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