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Everything in Markdownという考えが気になる

 [読了目安: 2分]

NO AI(人間が書きました✍️)

AI系ポッドキャスト(耳で学ぶAI)運営の矢野哲平(@robothink_jp)です。この記事ではLLMの文脈におけるEverything in Markdownという考えについて思考整理したいと思います。
ちなみに、Everything in Markdown(全てをMarkdown形式に)の呼称はさっき考えました。

キッカケ

キッカケは遠藤さんのポスト。

企業ではWord, Excel, PowerPointがよく使われますよね。それら全てをMarkdownで管理するとLLMの文脈においては生産性上がるよという内容です。
これ面白いアプローチじゃないですか?

なぜMarkdownなのか?

簡単に言うと生成AIのインプットフォーマットとして相性が良いからです。WordやExcelで渡すよりもMarkdownの方がLLMと相性は良いです。
この話しを聞いた時に先日投稿したLLMs.txtの話しを思い出しました。

robots.txtってありますよね?
詳しい説明は記事に任せますが、LLMs.txtはLLMが理解しやすい形でMarkdown形式で記述したサイトの概要を置くという考えです。
すでにAnthropicではLLMs.txtが設置されておりrobot.txtやsitemap.xmlの次に来るLLM時代のフォーマットと言われています。

話しを戻すとポストを見て、確かにビジネスにLLMを絡めるなら全てをMarkdownにした方が良いなと思ったわけです。

あらゆる社内ドキュメントをMarkdownとしてGithubでバージョン管理する。必要に応じてLLMに投げてアウトプットを得る。

ちょうどマイクロソフトからあらゆる形式をMarkdownにするMarkitdownというライブラリも公開されたのも良いタイミング!

Excelや画像、PDFなどあらゆる形式をMarkdownに変換するライブラリです。Everything in Markdownを実行する土壌が整いつつある…?

問題点を考える

ここでちょっと落ち着いて問題点を考えてみます。

企業がいきなりファイルフォーマットを全てMarkdownにします、っていうことが無理なのは私でも分かります。
構想しているのは社員には普段通りにファイルフォーマットを使ってもらって、その裏側でMarkdownに自動で変換してGitで管理する仕組みがあっても面白いと思うのですがどうですか?

そして必要に応じてMarkdownからExcelやWordにコンバートすると。
LLM × Markdownの文脈は注目している方も多そうなので面白い視点だと思います。

ただ、一つ一つ検証していくとMarkdownが馴染まないファイルもあります。例えばマクロ付きのExcelとか。
なので基本的にはMarkdownで扱い、Markdownに馴染まないものは例外的に取り扱うと。
こうした体制に変えることでどれ位のインパクトがあるのか検証してみたいですね。
おそらくEverything in Markdownを実践している企業はまだないはず…
AI時代の非常に興味深いアプローチだったのでメモしました✍️

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