見出し画像

Perplexity APIのSonar-reasoningを試す

  [読了目安: 3分]

NO AI(人間が書きました✍️)

AI系ポッドキャスト(耳で学ぶAI)運営の矢野哲平(@robothink_jp)です。この記事ではPerplexity APIに新しく追加されたモデル、Sonar-reasoningを試してみた感想を紹介します。

Sonar-reasoning

名前から分かるようにSonarの推論モデルです。ちょうどSonar-reasoningがリリースされる約1週間前にSonarとSonar Proがリリースされました。
そこからSonar-reasoningをリリースしてきたのでスピードが速いですね。
Sonar-reasoningは内部でDeepSeekが使われているモデルです。

Perplexity公式の説明を引用します。

Sonar Reasoning を使用すると、思考連鎖推論、リアルタイム Web 検索、引用回答を備えた製品を構築できます。これらはすべて、プライバシーとデータ保護に対する当社の取り組みによって支えられています。

Sonar Reasoning について注意すべき重要な詳細がいくつかあります。
- 当社のモデルは米国のデータセンターでホストされています
- 私たちのモデルは無修正です
- データの収集や共有は一切ありません。

Sonar-reasoningを試す

公式のチュートリアルを少し改変して試してみます。

環境はcurl。ターミナルから試していきます。

curl --location 'https://api.perplexity.ai/chat/completions' \
--header 'accept: application/json' \
--header 'content-type: application/json' \
--header 'Authorization: Bearer {YOUR_API_KEY}' \
--data '{
  "model": "sonar-reasoning",
  "messages": [
    {
      "role": "system",
      "content": "Please fact check the text provided by the user using information from the internet. If there is a possibility of an error, please point it out along with the reason."
    },
    {
      "role": "user",
      "content": "Gemini has released a search function called Deep Research. It is available in the US, but not yet in Japan. This feature is also available to free users."
    }
  ]
}'

{YOUR_API_KEY}の箇所を自身で発行したPerplexityのAPIキーに差し替えてください。
APIキーの発行方法はこちらの記事から。

今回、質問したのはGemini Deep Researchに関して説明した3行の文章。3行中、2つの誤りが含まれています。
これをSonar-reasoningでファクトチェックしようと思います。

#Perplexityに渡す文章。2つの誤りがある。

GeminiからDeep Researchという検索機能がリリースされました。
↑正しい

アメリカでは利用できますがまだ日本では利用できません。
↑誤り: 日本でも使えるようになった

なお、この機能は無料ユーザーでも利用することができます。
↑誤り: 有料ユーザーしか使えない

質問した結果がこちら。
※回答結果を日本語に翻訳しています。

「ユーザーの発言にあるGeminiのDeep Research機能について、事実確認が必要だ。ユーザーは、この機能が米国では利用可能だが日本では利用できず、さらに無料ユーザーでも利用できると言っている。それぞれの部分を検証するために検索結果を確認する。

まず、米国と日本での利用可否について。検索結果[1]によると、Deep ResearchはGemini 1.5 Proの一部であると記載されており、これは米国で利用可能であることを示している。次に、検索結果[2]では、Deep Researchが2025年1月16日から日本語で利用可能になったと明記されている。したがって、ユーザーの「日本ではまだ利用できない」という主張は誤りであり、実際には日本でも提供が開始されている。

次に、無料ユーザーが利用できるかどうかについて。検索結果[1]、[3]、[4]によると、Deep ResearchはGemini Advancedの一部であり、サブスクリプションが必要である。例えば、検索結果[2]では月額2,900円の費用がかかると記載されており、検索結果[3]もGemini Advancedのサブスクリプションが必要だと述べている。無料ユーザーが利用できるという記載はどこにもないため、ユーザーの「無料ユーザーも利用可能」という主張も誤りである。

まとめると、ユーザーの情報には2つの誤りがある。1つ目は、Deep Researchは日本でも利用可能であること。2つ目は、この機能は無料ユーザーには提供されておらず、利用するには有料のサブスクリプションが必要であることだ。

結論として、Deep Researchは米国と日本の両方で利用可能だが、利用するには有料プランへの加入が必要である。」

結論言うと、期待通りの結果を返してくれました。
同じ内容でSonarに質問しましたが、こちらも正解しましたけどね。
Sonar-resoningが活きるシーンを探さねば…🤔

Sonar-reasoningの価格

てっきりSonar-reasoningの価格は高いだろうと思っていましたが通常モデルのSonarとインプットは同じ価格です。アウトプットトークンだけ異なります。
sonar-resoningのアウトプットの$5に対し、sonarのアウトプットは$1です。

あともう一点。
同じプロンプトで質問した結果、Sonar reasoningの方がトークンが増大します。アウトプットトークンが増えているからですね。

#Sonar reasoning
{"prompt_tokens": 65, "completion_tokens": 395, "total_tokens": 460}

#Sonar
{"prompt_tokens": 65, "completion_tokens": 193, "total_tokens": 258}

アウトプットトークンの価格も通常モデルに比べて高いので、この辺は気をつけて運用したいところです。

【note読者限定】生成AIのおすすめツールは?

  • 生成AIは何を使えばいいか分からない

  • もっと業務効率化に貢献するツールを知りたい

  • ChatGPT以外のAIツールを知りたい

こういった声に応えておすすめの生成AIツールを解説する資料を制作しました。よりAIの情報をキャッチアップしたい人はチェックしてみてください。

👉資料を受け取る【無料】

noteでも月に20本ほどAI関連の記事を投稿しています。フォローよろしくお願いします😼

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集