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Gemini Deep Researchを使う方法とレビュー
[読了目安: 2分]
NO AI(人間が書きました✍️)
AI系ポッドキャスト(耳で学ぶAI)運営の矢野哲平(@robothink_jp)です。この記事ではGoogleが新しく公開したGemini Deep Researchについて解説します。
Gemini Deep Research
簡単に言うとGemini上から使える検索機能です。
イメージ的にはPerplexityやFeloのような検索AIですが深く調査するのが特徴です。
実際に触ってみましたが、すぐに回答が得られるものでもなくじっくり時間をかけて動作します。
AIが人間に代わって調査レポートを作成してくれるようなイメージです。
調べものをしたい時はGeminiの検索機能、じっくり調査レポートを作りたい時はDeep Researchという使い分けでしょうか。
なお、 Deep ResearchはGemini Advancedユーザー限定の機能となります。
以下ではDeep Researchを使う方法について解説します。
Deep Researchを使う方法
[2025年1月16日更新]
以前まで日本では利用できませんでした。そのため設定画面から言語を日本語→英語に変更するなどのハックが必要でしたが現在はGemini Advancedの国内ユーザーでも利用可能です。
モデルの変更箇所からDeep Researchを利用できます。
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あとはチャット画面から指示するだけです。
指示するとまずGeminiが調査計画を立ててくれます。内容に問題なければ続行。問題あれば修正も可能です。
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「AIエージェントのフレームワークを調査して」という指示では119件のサイトから情報を集めてきました。
所要時間はざっくり5分前後。通常の検索AIとは時間や手間がかかります。
Deep Researchの所感
けっこう時間がかかるな、というのが正直な感想です。
リサーチ内容の策定→リサーチ→ナレッジの構築→個別で質問という流れです。
つまり、Gemini側でインターネット上から情報を集めて一時的なナレッジを構築します。そこからユーザーが質問していくという流れですね。
リサーチ結果をそのままGoogle DocsにエクスポートできるのもGoogleのプロダクトならではですね。
ちょっと何言っているか分からないぜ!と思う人も多いと思います。
以下で実際に業務で使用したDeep Researchの使い方を説明します。
Deep Researchで調査してみる
調査内容:
生成AI各社のAPIのアウトプットトークンの最大値を知りたい。
調査背景:
英語の字幕ファイルをAIを使って日本語に翻訳したい。ただし、字幕ファイルが大きくなるためAI各社のアウトプットトークンの最大値を比較したい。
Please check the maximum output token limit for OpenAI, Anthropic,
and Gemini APIs. Investigate models like GPT-4o, Claude 3.5, and Gemini 1.5.
(OpenAI、Anthropic、Geminiの各APIを使用する際の最大出力トークン数を確認してください。
GPT-4oやClaude 3.5、Gemini 1.5のようなモデルを調査してください)
するとGeminiが指示に基づくリサーチプランを策定します。いきなり検索するわけではないんですね。
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このリサーチプランは修正することも可能です。これでOKならスタートをクリックして調査を開始します。
ここからが長い。
とは言え、最初から時間がかかることは分かっているので他の作業をしながら待ちます。
最終的には合計60以上のサイトから情報を集めてきました。
今回の調査依頼だとAI各社の公式サイト、Githubなどから情報を集めています。
指示する調査内容で情報ソースは変わると思いますがオフィシャルのサイトを優先的に参照している印象です。
この時点でAI各社のAPIに対する情報が集まっているので追加の質問もできます→「APIの最大値の比較をテーブルで出力して」
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ちなみに間違いがゼロだったわけではありません。
GPT-4oはインプットとアウトプットのトークンをごちゃ混ぜにしていますね。ですが全体的な結果内容としては概ね満足できる内容でした。
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