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ChatGPT Canvasの使い方を解説。執筆、コーディングがはかどる便利機能

 [読了目安: 4分]

NO AI(人間が書きました✍️)

AI系ポッドキャスト(耳で学ぶAI)運営の矢野哲平(@robothink_jp)です。この記事では10月4日にOpenAIが公開したCanvas機能について解説します。

👨‍💻対象読者
- Canvasの使い方を知りたい
- Canvasで何ができるか知りたい

🎉記事を読むとできること
- Canvasの概要を知ることができる
- Canvasを使える

Canvas

ChatGPTに新しく追加された機能でOpenAIは以下のように説明しています。

単純なチャットを超えたプロジェクトの作成とコーディングで ChatGPT と連携する新しい方法です。

うーん…正直これだけでは分からないですよね。私も初めて見た時に???となりました。
簡単に言うとChatGPTが生成した記事とコードをインタラクティブに修正できる機能と言えばいいんでしょうか。
以下で使い方を紹介する中で解像度を上げていきましょう。

Canvasが使えるユーザー

有料ユーザーのみとなり無料ユーザーは現時点では使えません。
有料ユーザーの場合、以下のような表示を確認できます。

Canvasの使い方

モデルをGPT-4o with canvasに切り替えればすぐに使える…というわけではありません。ちょっと落とし穴があります。
ふつうに質問すると起動しないんですよね。
「❌ビジネスアイデアを考えるフレームワークを3つ教えて」
このような単なる質問だとCanvasは起動しません。

文章を書くことを明示的に指示する必要があります。
「⭕️ビジネスアイデアを考えるフレームワークを3つ紹介する下書きを作成して」
「⭕️ビジネスアイデアを考えるフレームワークを3つ紹介するドラフトを作成して」
「⭕️ビジネスアイデアを考えるフレームワークを3つ紹介する記事を作成して」

「⭕️ビジネスアイデアを考える時に役立つフレームワークを3つ教えて。Canvasで

一方でコーディングに関しては特に意識せずモデルの変更をすれば起動します。
「⭕️PythonのFizzBuzzのコードを書いて」

文章編: Canvasを使う

では文章作成にCanvasを使う方法をより深掘りしましょう。

Canvasの執筆モードが起動すると文章をインタラクティブに修正できます。
画面右下にSuggest editsという項目が表示されます。

ここから各項目をクリックすることで文章を修正できます。なお修正項目は以下。
- 絵文字の追加
- 最終仕上げ(タイトルの追加や文章の一貫性を保つ)
- 読者レベル(10歳向けや専門家向けなど)
- 文章の長さの調整
現状はこの4項目になります。
ここで指示した内容が回答画面にどんどん反映されていくという流れです。

今までプロンプトで指示していた内容(文章をもっと長くしてなど)がワンクリックで指定できるようになったということです。

誤解のないように言うと、Canvasは文章の品質が爆上がりするという機能ではありません。文章の作成効率が上がる機能となります。
Canvasの修正機能の正体はプロンプトです。今まで手動で入力していたプロンプトをワンクリックで呼び出せる、というのがCanvasの正体です。

部分修正は便利

Canvasの部分修正は便利なので、ぜひ抑えておきましょう。
文章を選択するとその部分に対して修正を指示できます。

「もっと丁寧な言い回しにして」
「この部分は削除」
という具合です。今までは該当部分をコピペしてチャットボックスに貼り付けいました。そうした作業を効率化できます。
これはChatGPTで文章を書くタスクを頻繁に行なっている人ほど便利だと感じました。ライターの方は特におすすめな機能ではないでしょうか。

コーディング編: Canvasを使う

次にコーディングについて見ていきましょう。
モデルをCanvasに切り替えてコードを書く指示をすればOKです。
「PythonのFizzBuzzのコードを教えて」
(FizzBuzz補足: 1から100までの数字で3の倍数でFizz、5の倍数でBuzz、両方の倍数でFizzBuzzと出力するコード)

画面左がチャット画面、右がコード画面

画面右下に文章生成と同じくアイコンが表示されています。ここから以下のような修正が可能です。
- コメントの追加
- ログの追加
- バグの修正
- プログラミング言語の変更

プログラミング言語の変更は、例えばPythonからJavaScriptに変更といったことができます。対応言語は以下。
- PHP
- C++
- Python
- JavaScript
- TypeScript
- Java

コードも部分修正がある

こちらも文章生成に同じく範囲指定できます。

例えば、プログラミング初心者がコードを指定して
「この部分はどういった処理?」
と質問をする使い方はアリだと思いました。
効率的にプログラミングの学習ができると思います。
ただし、無料ユーザーでもコードをコピペして「この部分はどういった処理してるの?」と質問できます。
重ねてにはなりますが手動で入力するプロンプト作業を省略できるのがCanvasです。
余談ですけどCanvasでプログラムを書くならCursorの方が便利です。リンク置いておきますね。

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