AIポッドキャストはトレンドになるのか?
[読了目安: 3分]
NO AI(人間が書きました✍️)
AI系ポッドキャスト(耳で学ぶAI)運営の矢野哲平(@robothink_jp)です。この記事ではAIポッドキャストについて私見を述べたいと思います。
私自身、人間の手によるポッドキャストとAIポッドキャストの両方を運営しています。双方の経験からAIポッドキャストのこれからについて意見を述べます。
AIポッドキャストに対する私見
結論言うと、AIポッドキャストは"厳しい"というのが現時点の感想です。
理由は2つあります。
まず自分が開発・運営したAIポッドキャストがそこまで跳ねなかったこと。
「それはあなたの力不足でしょ」
と言われるとそこまでなのですが、他の方が運営しているAIポッドキャストをウォッチしても順位を落としているので大きく外れてないと思います。(中にはAI音声で上位に入っている番組もありますが)
そして、もう1つの理由はポッドキャストのリスナーがAI音声による配信をそこまで求めていないように感じています。
リスナーが好むのは人間の声?
もちろん相性の良いジャンルはあると思います。
例えば、ニュース系ポッドキャスト。
情報収集が主目的のユーザーにはAIポッドキャストが歓迎されるケースもあると思います。
ただし、ユーザーの多くはポッドキャスター同士の掛け合いだったり人間味を感じる内容を番組に求めていると思います。
ポッドキャストのインプットは”耳”だけなので音声はもっとも重要な要素です。
声に含まれる微妙なニュアンスや人間性が伝わるような音声をAIで再現するのは現時点で難しいと思います。
以前に比べてAI音声の精度はかなり上がっているんですけどね。
将来的にAI音声に細かくプロンプトを設定できるようになると思いますが、現時点では音声に感情や抑揚を含めるのは難しいです。
ただしAIポッドキャストはトレンドになりそう
私はAIポッドキャストは難しいと考えていますが、AIポッドキャストの数は今後増えると思います。
GoogleのNotebookLMではボタンひとつでAIポッドキャストを作れる機能をすでに実装していますし(日本語未対応)、その他にもAIポッドキャストスタジオのサービスは誕生しています。
今後もAIポッドキャスト作成系のツールやサービスは出てくるでしょう。
AIポッドキャストを開発して分かったのは作るのはすごく簡単なんですよね。
TTS(Text to speech)の技術とAIモデルを組み合わせたら誰でも実装できます。そしてコストも安い。
テキストや動画の媒体にAIが進出しているのを見ると音声領域に入ってこない理由はないんですよね。
とはいえ、ポッドキャスト自体がブログやYoutubeのように収益化しやすいメディアではないので現時点でプレイヤーが爆発的に増えることはないと思います。
反対にポッドキャストの収益化が開始されたら一気に雪崩れ込んできそうですが。
AIポッドキャストの今後
AIポッドキャストは現時点で"厳しい"と感じていますが色々なアプローチを考えると面白いと思います。
例えば、配信の相方をAIに務めてもらうポッドキャスト番組やキャラクター設定をしたAIポッドキャスターが出てきても面白いと思うんですよね。
すでに活躍しているAIインフルエンサーが横展開でポッドキャストに参戦、みたいな事例が出てきても面白いと思います。
そもそも論ですがAI音声で私の声を学習させて抑揚や感情をプロンプトで完全に制御できる未来が訪れたら、それはAIポッドキャストなのか?という複雑な問いも出てきます。
以前、私の音声3時間分をAIに食わせましたが精度はイマイチでした。
https://note.com/robothink/n/n111279c421a5
ですが、技術の進歩により私の声を完全に再現できるAIが登場してもおかしくないと思います。
AIポッドキャストは厳しいと思いつつもAI技術の進歩でどうなるか分からない、ちょっとワクワクしている自分もいる、というのが正直なところです。
色々、感想を書きましたがあくまで私の意見です。
「自分はこう思う」など考えありましたらぜひコメントで聞かせてください✌️
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