ChatGPTのプロンプトを書く時に活用したいMarkdown
[読了目安: 3分]
NO AI(人間が書きました✍️)
AI系ポッドキャスト(耳で学ぶAI)運営の矢野哲平(@robothink_jp)です。この記事ではChatGPTのプロンプトを書く時に知っておくと便利なMarkdown記法について解説します。
Markdownを知っておくことでプロンプトが書きやすくなるので、これを機会にチェックしておきましょう。
Markdown
Markdownはシンプルな記法でテキストを装飾できる軽量マークアップ言語です。
例えば、#で見出しを作ったり、*で強調表示したり、-で箇条書きを表現できます。ちなみにnoteでもMarkdownを使って記事の装飾をすることができます。
試しに##を2回入力してタイトルと入力してみてください。h2の見出しが作成されます。
プロンプトになぜMarkdown?
Markdownはテキストの装飾を表現する際に使われますが見出しや箇条書きを使うことで情報の構造を明示的に示すことができる良い副作用があります。
つまり、AIがプロンプトの意図を理解しやすくなるというわけです。
人間側でもMarkdownで整理されたプロンプトは見やすくなるメリットがあります。
例えば、最近ではLLMs.txtという考えがサイトに取り入られる動きがあります。
これはサイトの情報をLLMs.txtファイルにMarkdownの形式で書き生成AIがサイト情報を理解するのを手助けする意図があります。
AnthropicのサイトでもLLMs.txtに対応しました。
https://docs.anthropic.com/llms.txt
ちなみにClaudeのチャット画面ではMarkdownが認識されたリストや太字が変換されます。
プロンプトをMarkdownで書く
前置きが長くなりましたがさっそくMarkdownでプロンプトを書いてみましょう。Markdown記法には様々な種類がありますがプロンプトで使うものはそんなに多くありません。この機会に抑えておきましょう✍️
#を使った見出し
見出しはプロンプトで使う機会がもっとも多いので覚えておきましょう。
# 見出し1
## 見出し2
### 見出し3
見出しを使うことでプロンプトを構造的に書くことができます。
例えば、AnthropicのLLMs.txtでは見出し1の下に見出し2が来るように書かれています。
# Anthropic
## Docs
---
---
---
## Optional
ちなみに、以前のAIモデルでは見出しによる構造化をあまり理解していませんでした。
ですがAIモデルの性能向上に伴いプロンプト内の優先順位も理解するようになってきています。
-を使ったリスト表示
-(ハイフン)を先頭に持ってくるとリスト表示となります。
## 注意点
- 3行で書くこと
- 初心者にも分かりやすく書くこと
こんな感じで注意点や内容を箇条書きで書きたい時に便利です。
これを番号にすると番号付きのリストになります。
## 注意点
1. 3行で書くこと
2. 初心者にも分かりやすく書くこと
|を使ったテーブル表示
|(パイプ)を使うことでテーブル表現ができます。
ChatGPTの回答をテーブルで出力してもらいたい時に便利です。
## アウトプット
ダミーデータを以下のテーブル形式で10行アウトプットして。
氏名 | 住所 | 性別 | 生年月日
【その他】コードブロック
あまり使う機会がないかもしれないMarkdown記法も。
```を使うことでコードブロックを表現できます。
```
def hello() {
print("Hello world")
}
```
```javascript
function hello() {
console.log("Hello world");
}
```
```の後にpythonやjavascriptと記載すると何の言語で書かれたコードか明示的に伝わるので親切ですね。
ただ、非エンジニアの方は使う機会はないと思いますし、プロンプトにコードを含める場合でも雑に書いても通ります。あまり使う機会はないように思います。
以下のコードでエラーがでました。修正箇所を教えてください。
---
def hello() {
prin("Hello world")
}
【その他】リンク
最後にもう一つ。
Markdownでリンクの表現もできます。
[note公式サイト](https://note.com/notes)
AIモデル自体がリンクを認識するような場面では使えますが、そうでない場合は利用することはありません。
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