見出し画像

Music news jp 動画インタビュー 010 山口ひろみ、映画ロケ地でも知られた恋問海岸を舞台に歌う新曲「恋問海岸」 夫の耳の素晴らしさにも感謝

◆こんにちは「Music news jp」の曽崎です。きょうは2024年7月17日に新曲「恋問(こいとい)海岸」を発売されたテイチクの山口ひろみさん(テイチクエンタテインメント)に新曲についてお話をお伺いしました。北海道の雄大でロマンチックな海岸に立って、ひとり切ない思いをぶつける女性の心のうちを歌う山口さん、今回は振り付けに一工夫凝らしたそうです。聞き手 : 曽崎重之

写真・デビュー22年目になる山口ひろみ

ーー 切ない女ごころを北海道・恋問海岸(こいとい)が舞台に歌ったのが「恋問海岸」です。映画のロケ地としても知られているこの場所を、前作「三井の晩鐘」の岡千秋、麻こよみ両氏によって書かれています。これの発売に際してはどのようなエピソードがあるでしょうか。

 「釧路から30分ほど行った所に白糠町がありまして、その白糠町に実在する海岸が恋問海岸です。新曲を作るのに際してまず会議で歌の舞台をどこにするのかを決めることから始めるのですが、全然決まらなかったんです。
 そんな時、私が持っていたボールペンに〈恋問〉と書いてあったんです。これは前年に久しぶりに白糠町で歌った時にお土産でもらったものだったんですが、演歌にピッタリな言葉であったし、麻こよみ先生にこれはどうですか、と言ったところ『頂き〜!』となったんです」
 「曲はドラマチックな演歌に、と考えて岡千秋先生にお願いしました。ところが出来上がってきたのは歌謡曲タッチで。先生にお聞きすると、演歌や歌謡曲と言うよりも山口ひろみをイメージして書いた、と説明されて、今回の楽曲になりました」

ーー 山口さんは事前に歌の舞台を実際に訪ねておられますが、恋問海岸とはどのような所なのですか。また、現地に立ってみてどのような印象を受けましたか。

 「色んな海岸がありますが、恋問海岸に立った時に、あまりにも広くてその雄大さにびっくりしました」
 「実はレコーディングの時に岡先生が今回は山口ひろみにスケールの大きな作品を歌わせたかった、と話されたんですね。だから最初の語りの部分で、ゆったりとした気持ちで語ってくれ、とアドバイスを受けました。麻先生の詞に、この曲を持ってこられた岡先生は流石だなぁ、と改めて尊敬しました」

ーー ボクは「歌を歩く」と題して、歌の舞台を訪ねるウォーキングイベントを4年前から行っています。「三井の晩鐘」の舞台の滋賀・大津にある三井寺へも行きました。恋問海岸は遠いので簡単には行けませんが、参考までに関西からのアクセスを教えてもらえませんか。

 「大阪からですと直行便が出ているのかな?。釧路から車で30分くらいの所なんです。空港の敷地の1部も白糠町だったと思いますから、割と近いですよ」
 「それにアイヌの方も多い所で、映画・テレビドラマにもたくさん取り上げられています。明治末期の北海道・樺太を舞台に描かれ漫画『ゴールデンカムイ』とか、江戸時代のアイヌと和人との歴史を描いた映画『シサム』の舞台にもなっています。ロケ地を訪ねるという点でも面白い場所だと思いますよ。次回の歌を歩くではちょっと遠出編でいかがですか」

ーー ちょっと遠いですね(笑)

 「早割りで行ってください(笑)」

ーー 来年1月には高野山へ行く予定なんですが・・・。

 「高野山よりは遠いかな。だいぶ遠いですが、ぜひぜひ(笑)」

写真・「恋問海岸」を歌う山口ひろみ

ーー 「リリースへの道」と題して、振り付けの練習からミュージックビデオ撮影のリメーク映像までをYouTubeで公開されましたが、初めての試みでしょうか。

「そうですね。振り付けは西崎緑先生に教えて頂きました。前作も西崎先生だったんですが、それを皆さんに覚えてもらう映像がなかったので、今回はぜひ映像を見て振り付けを覚えてもらい、歌ってもらいたいという思いから作らせていただきました」
 「ポンコツやけど頑張っている姿を見せたい、というスタッフの思いもありました。でも先生の指示通りに袖がなかなか取れないんですよ(笑)」

ーー 映像を拝見していると袖が結構長かったですね。

 「あれを切ったんです。あまりにも掴めないので。ゆきも長くて大変でした。ぜひご覧ください」

ーー YouTube撮影時の苦労話はありますか。

 「どうして出来ないのかしらー。先生から良く言われました。撮影って、ちょっと練習してから撮るじゃないですか。それをいきなり撮るんです。私は全然どんな振り付けか分からないのに。こんな映像を本当に流すのかな、という感じでした。映像が出来上がって、あまりにも振り付けが出来てない自分が映っているのが恥ずかしかったです」

ーー 先ほどもお話がありましたが、振り付けは前作の「三井の晩鐘」に続いて西崎緑さんにお願いされていますが、今回の振り付けの特徴はどんなところなのでしょうか。

 「長い袖があるので、それを使って自分を大きく見せるといことにこだわりました。たとえば小ホール・中ホール・大ホールと舞台ごとに違いがあります。振り付けは一緒なんですが、体の動かし方などを、それぞれ変えて下さっています。体の小さな私のためですが、その違いを見比べて欲しいです」

ーー 会場の大きさによって動作が違うということですね。

 「そうなんです。12月1日には大阪・上六の大阪国際交流センターの大きなホールで、テイチクアワーというテイチク90周年記念のイベントがありますが、そこでは流行歌ライブとはまた違いがあると思います。大きな舞台では動作を大きく派手にしていますから、ぜひチェックして下さい」

ーー 西崎先生の指導は厳しかったですか。

 「優しいのですが、私は西崎先生が出来ることができないんですよ。先生が何でって言われるんですが、私自身もなんで?なんです(笑)そうした部分をビデオに撮ってもらうと面白かったと思います」

ーー そういうところはカットされているんですね。

 「そう、カットされていますね(笑)」

ーー 面白い企画でしたね。新曲のたびに毎回あるといいですね。

 「キャンペーンでお伺いした先でも、『袖を持てるかハラハラしてたわ』などと言われます。YouTubeを見てくださっているのでしょうね。有り難いです」

ーー 話は変わりますが、結婚当初、インタビューに答えて「いまだけよと断って毎朝5時に起きて、お弁当を作ってあげています」と話しておられましたが、今も続けていますか。

 「続いているんです。続けざるを得ないと言うか、色々と言い方はありますが。ただ手を抜くところも覚えました。以前は2、3時間の睡眠でも、夜の仕事がある時は昼の分と一緒に夜のお弁当も作っていましたが、今は遅い時は外食にして下さい。と言っています。基本はちゃんと作っていますが」

ーー 弁当はどのような内容なのですか。

 「介護関係の仕事をしていて忙しいので、ぎっちりとおかずが詰まったお弁当は食べづらいようなんです。ですからおにぎりとかサンドイッチを持っていってもらっています。お弁当バックにはお菓子やコーヒー、お茶なども入れています」

ーー 一般にいう弁当箱に詰まった弁当ではないんですね。

 「そのほうが楽なんですけどね。残り物を詰めればいいので(笑)おにぎりは具材をそれぞれ変えなければいけないしね。自分の分を作る時もあります」

ーー 話は変わりますが、そのご主人は新曲のリリースのたびに感想を話されていますか。

「元々はヒップホップのDJをやっていた人で、演歌が分からないんですね。だから逆に素直にストレートに聴いてくれます。それが割と当たるんです。これ、メッチャいいやんとか、過去の歌を聴いて言ってくれます。ですから最近では良く歌を聴いてもらっています」

ーー 今回の「恋問海岸」に付いてはご主人はどのように話しておられますか。

 「サビの部分の ♬ 恋問海岸 〜 というところをすぐに歌うんですよ。岡先生にそれを言ったら『ここが一番キャッチーで俺が言いたいところなんだよ。旦那ってすごいね』って言われました」
 「また主人からは前作と比べて新曲の方がカラオケユーザーに受けるじゃないか、とも指摘されました。岡先生は『まったくその通りだ。一度旦那を連れてこいよ』ともいわれています。そんなこともあって、ライブで歌う曲の意見を聞いて参考にしています」

ーー 最後にこれからのイベントなどPRすることがあれば。

 「12月1日には大阪国際交流センターでテイチクアワーがあります。来年2月1日には東京・銀座のライブハウス、銀座TACTで山口ひろみアコースティックライブを行います。そして2月11日には東京でのテイチク90周年記念の、大きなテイチクアワーがあります。皆さんお越し下さい」

ーー きょうは有難うございました。

Music news jp 動画 インタビュー

いいなと思ったら応援しよう!