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第322回大阪発流行歌ライブ、多岐川舞子・知里・みちごえゆう・山本和恵が出演 大衆演劇の姫錦之助は特別出演

◆ 第322回大阪発流行歌ライブが2024年8月21日、大阪・心斎橋のライブハウスBIG CATで開かれた。出演したのは多岐川舞子(日本コロムビア)知里(日本クラウン)みちごえゆう(テイチクエンタテインメント)山本和恵(日本クラウン)の女性ばかり4人。特別ゲストとして大衆演劇・劇団夢道の座長、姫錦之助は舞踊を披露した。

写真・ 第322回大阪発流行歌ライブの出演者たち

 「京都別れ雨」を24年5月に発売した多岐川舞子は着物姿で曲中にアルトサックスを吹くといった、自身では最近の定番となったスタイルで新曲を披露した。
 18年に出した「京都ふたたび」のカップリング曲であったが、それをメイン曲として再リリースしたもの。

写真・多岐川舞子

 この日はその「京都ふたたび」を1曲目に歌うとともに、2曲目の「天上の花」では姫錦之助が歌に合わせて添え舞を見せた。
 八代亜紀の「おんな港町」木下結子の「放されて」をサックスの演奏を交えてカバーした。


 大阪発流行歌ライブには初出演という知里は去年、日本クラウンのヒット賞を受賞した「哀しみのラストタンゴ」から聴かせた。このあとステージを降りて「花艶歌」「あなたの女です」「華ロック」とオリジナル曲3曲を歌って観客と握手して回った。

写真・知里

 7月2日には新曲「シークレットラブ」を発売している。彼女によるとこれは「ノリノリで燃え上がるように、勢いで駆け抜ける1曲」だそうである。14センチという高いヒールの靴を履いて熱唱していた。
 自身のライブでは外せない1曲となっている「イヨマンテの夜」も歌い上げた。


 2年前にテイチクエンタテインメントからデビューしたみちごえゆうは、そのテイチクデビュー曲「花は花」から歌った。大阪・門真市出身で05年にCDデビュー。上京してメジャーを目指していたが、夢は帰阪して叶った。デビュー曲のカップリングのタイトルは「ただいま大阪」である。

写真・みちごえゆう

 6月にリリースした「ほろ酔い恋酒場」はデビュー曲と打って変わって、彼女が歌いたかった演歌である。カップリングの「雨降り慕情」も同様に演歌で、演歌ファンを楽しませている。
 彼女の透明感ある声は聴くものを心地よくさせてくれる。岡本敦郎の「高原列車は行く」もカバーして観客を楽しませていた。


 山本和恵は今年74歳。この日の出演者の中では最高齢であった。各地のカラオケコンテストで優勝を重ねてのデビューであるが、そのキャリアはまだ25年と遅咲きである。日本クラウン移籍第1弾の「0時のままで」(23年)から歌い、灰になるまで思い続けたいーーと、熱い恋の想いを歌った「邪恋」も披露した。

写真・山本和恵

 7月に発売した新曲「ルビーの時間(とき)」を発売しており、これをラストに聴かせた。円熟した女性の心のうちを歌った内容は、自身を描いたかのよう。2曲あるカップリングから「希望のタンゴ」を披露。「黒猫のタンゴから着想した」作品だという。

[大阪発流行歌ライブ]

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