
中澤卓也、コンサートツアー2025 春夏秋冬 -春- 3月1日大阪から幕開け 15歳の自分に送る手紙の朗読も
◆歌手を目指して上京して10年の中澤卓也(タクミレコード)。今年10月には30歳になる。歌手として最初の大きな節目を迎えようとしているデビュー9年目のコンサートツアー2025 春夏秋冬 -春-が2025年3月1日、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで幕を開けた。今年1月にリリースした2年ぶりの新曲「青い空の下」(作詞・石原信一、作曲・田尾将実、編曲・井上鑑)を披露するとともに、青春時代の自分への手紙を読み上げた。

コンサートのテーマである〈春〉は出会いと別れと新たなスタートの季節。これを基に選曲。オリジナル曲中心に楽曲を揃えた2部では、カーレースに明け暮れていた15歳の自分へ、29歳の中澤自身が書いた手紙を朗読して、過去の自分にエールを送った。
手紙の中で中澤は「当時の自分の孤独感を埋めてくれるものはレースしかなかったけれど、音楽というものに出合ってレースと共に大切な生きがいになった。今はとても幸せです。今しかない人生を思い切り生きて下さい」と、15歳の自分へのメッセージを盛り込んだ。

今の中澤には、15歳の時には想像もできなかった世界が広がっているという。歌を沢山の人に届けることができる幸せにあふれ、その気持ちをアンジェラ・アキの楽曲「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」に重ねてカバーした。
◻️カバー曲で春を感じさせた
コンサートは2部構成。春は出会いと別れに歓喜したり涙する季節である。それに沿った作品や、その舞台となる学園をテーマにした楽曲を揃えた。1部はカバー曲、2部では主にオリジナル曲を選曲した。


オープニングでは中澤のギター演奏と弾き語りで「なごり雪」(かぐや姫)「さくら」(森山直太朗)を歌い、「サボテンの花」(財津和夫)「春よ、来い」(松任谷由美)「赤いスイトピー」(松田聖子)ではキーボードの演奏を交えての歌唱を披露した。
◻️春の代表曲に
休憩をはさんでの2部では、自身のデビュー曲にして代表曲でもある「青いダイヤモンド」(17年)から始めた。同時に会場からタクヤコールが湧き起こる。それに応えるかのようにステージを降りた中澤は客席の1人ひとりと握手してまわる。
曲目も「青山レイニーナイト」(21年)「冬の蝶」(18年)へと進む。それでも回りきれずに「もう1度、『青いダイヤモンド』を歌いますね」と、全員との握手を終えた。
クライマックスでは新曲のカップリング「歌旅 〜 ウタタビ 〜 」と、「SHOW TIME」(23年)を歌うと、会場からは手拍子の嵐で盛り上がった。

ラストはいよいよファン待望の新曲「青い空の下」。都会の青空の下で出会った2人のラブソングは、彼のイメージカラー同様に爽やかさに包まれていた。中澤も「いつか春の代表曲にラインナップされるように」と話していた。
アンコールには布施明の「マイ・ウェイ」で答えた。

「マイ・ウェイ」で答えた
コンサートツアーはこの後、3月15日に新潟・十日町市の越後妻有文化ホール「段十ろう」、3月23日には東京・大手町の日経ホールで行われ、「春」を歌う。
(Music news jp 曽崎重之)
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