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姫路・書写山登山での柿のプレゼントに大感激 第41回歌を歩く

◆兵庫県姫路市にある書写山へ初めて登った。歴史の舞台になったこの山の名前を知ったのは、子どもの頃に見た歴史ドラマであった。ドラマでは戦国武将がここへ砦を作っていた。よくぞこんな所へ具足を身につけて登ったものであると、昔人の逞しさに感心するばかりであった。

写真・途中から姫路市街地

2024年10月13日は第41回歌を歩くで書写山にある圓教寺を目指した。ここは映画「ラストサムライ」や大河ドラマ「軍師官兵衛」の撮影も行われているなど、数多くの映画・テレビドラマの撮影が行われていることから、訪れる人も多いという。例外に漏れず海外からの観光客の姿も沢山みかけた。

写真・西の比叡山とも呼ばれる書写山・圓教寺の見取り図

歌の舞台を歩くのが歌を歩くの主目的であるから、今回は映画「ラストサムライ」の主題歌「ウェイ・オブ・ライフ」にした。

JR大阪駅9時45分発の新快速で姫路を目指す。JR姫路駅に到着したのは10時49分。すぐにトイレへ行くが男子トイレも長蛇の列に、並んでいたら待合せ時間に遅れるかもしれないので列を離れた。

約束の11時には今回の参加者5人が顔を揃えた。駅前にある神姫(しんき)バスの乗り場へ移動する。姫路駅前は一般の自家用車は進入出来ない。バスやタクシーに限られている。

写真・2024年10月13日 日曜日 11:45

約30分で書写山ロープウェイ駅に到着。運賃は320円であった。
写真はロープウェイ駅前で。左の高架は山陽自動車道。

写真・いよいよスタートです
写真・住宅街を抜けて登山口へ向かう
写真・畑の中を通って
写真・ここからが登り口
写真・彼岸花が咲いていた

ここを起点に歩いて標高371メートルの書写山の山頂を目指した。このところ歌を歩くは山歩きや山登りが多く、ハードボイルドなイベントになってきた。

途中、一丁、二丁と石の標識が建っている。一丁は約109メートルであり、歩いた道のりを示しているのであろう。山頂で十七丁の石碑を確認した。

写真・登り始めてどれくらいかを知らせてくれる石碑
写真・十七丁と書かれた石碑

すれ違う人たちとは「こんにちは」と声をかけ合う。町中で会っても決してこんなことはないが、非日常な空間がそうさせるのであろう。
この日、ほぼ同時に山に入った高齢の女性がいた。道端で杖になりそうな木切れを見つけて歩き始めていた。

写真、道標が行き先を案内してくれる
写真・途中、岩場がむき出しになった道も
写真・杖があった方が歩きやすい

どれくらい歩いただろうか、我々が休憩のために立ち止まった所にこの女性がいた。
天気がいいねぇなどと言葉を交わしていると、「どうぞ」と言ってタッパーウェアに入った柿を差し出してくれた。ひと切れずつもらうと甘くてとても美味しかった。

見知らぬ人から思わぬ親切を受けた感激は大きかった。

ロープウェイ駅で記念撮影
写真・遠くに淡路海峡大橋などが見える
写真・ロープウェイ駅前の広場

ロープウェイ駅に到着したのは 2024年10月13日 日曜日 12:59。約1時間で到着した。いよいよここから圓教寺へと向かう。本殿の摩尼堂まではバスが運行されているが、もちろん歩く。

写真・門前で志納金を払う

門前で志納金と称する入山料500円支払う。寺内には主だったものだけでも約11の国指定の重要文化財や県指定の文化財などをはじめ、たくさんの建造物が点在している。
2024年10月13日 日曜日 13:31

写真・書写山の名前の由来書き

書写山の書写の名前の由来は「素盞嗚命(スサノオノミコト)が出雲に降りた時に、(書写山)の山頂に降り立って一宿したという故事により素盞(すさ)から転じたものといわれている」と圓教寺に記されている。
石碑にはこう書かれていた。

写真・本堂・摩尼堂へあと400メートル。

本堂・摩尼堂へあと400メートル。

写真・参道
写真・後方の建物がはづき食堂

はづき茶屋きつねうどん700円にびっくり! 食事は我慢する。

写真・三つの堂(左から常行堂、食堂、大講堂)

三つの堂(左から常行堂、食堂、大講堂) ここで多くの映画・ドラマの撮影が行われている。

写真・食堂とは

食堂(じきどう)は僧侶が修行をして、食事をして寝る居住空間。

写真・この2人、なにを読んでいるのでしょうか。
写真・弁慶の鏡井戸

若い頃の武蔵坊弁慶はこの圓教寺で修行をしている。ある日、昼寝をしている時に顔にいたずら書きをされて笑われた。この池で顔を写していたずら書きを知った弁慶は怒り心頭、大喧嘩となって、大講堂など寺内の建物を焼いてしまったという。

写真・チケットを自販機で買ってから列に並ぶ。片道700円。

3時台のロープウェイを山を降りた。乗車時間はわずか4分。1時間ほど歩いて登ったのが嘘のようであった。
ちなみに最終の下り便は6時。これを逃すと再び歩かなければいけない最悪の事態になる。

姫路駅で帰りの新快速に乗ったが、駅そばを食べるのを忘れたことを思い出して飛び降りてホームの店にはいった。
姫路駅の駅そばは中華麺に和風だしのミスマッチ麺。あっさり味が美味しい。480円。

写真・JR姫路駅ホームの駅そば

生姜醤油の味かあとを引く「姫路おでん」回転焼き「御座候」「アーモンドバター」などと共に姫路生まれの美味しいものである。

写真・書写山みやげ。なぜかもっと勉強しなさいーと学業のお守り。拾った椎の実。

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