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秋岡秀治 動画インタビュー 新曲で壮大な歴史ドラマ、西郷隆盛を歌う キャンピングカーで全国10万キロ 欠かさず月1の父母の墓参
◆今回の「Music news jp」のインタビューは、幕末の偉人、西郷隆盛を歌った新曲「西郷隆盛〜あぁ幕末の薩摩武士〜」を2024年12月にリリースされた秋岡秀治さん(日本クラウン)をお訪ねしています。新曲のほかキャンピングカーに乗っての日々の活動についてお聞きしたいと思います。
◼️郷土史家が作詞・作曲
ーー 川井田さんは西郷隆盛の研究の傍ら詞や曲を書いておられるんですか。
「歴史は詳しかったですね。歌詞に薩英戦争とあったんで、これについて教えてもらったのですが、専門的なことがたくさん出てきて、よく研究されている様子が分かりました。楽曲も結構、たくさん書いておられるようですね」
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ーー こうした歴史上の人物を歌うのは初めてですか。今までの演歌と違う点はありますか。
「デビューして5枚目のシングルにカップリング曲『龍馬長崎暦』がありましたが、メイン曲で歴史上の英雄を歌うのは初めてですね」
「通常の演歌と違ってテーマが分かりやすいので、色々と説明がいらなくて、西郷さんの物語ですーというと、おぉ〜そうか、といって聴いてもらっています。作詞・作曲が一般の方なので、すんなりと入ってくるようで、これなら歌えるなぁーーと言ってもらっています。いい反応を頂いていますよ」
ーー これまで鹿児島へは仕事で何度か行っておられると思いますが、西郷隆盛にはどういったイメージをお持ちですか。
「はい、何度も行っていますが、新曲の発売後はまだ、行っていません。3月には行く予定をしています。西郷さんは江戸無血開城などで功績のあったすごい人だと、漠然としたイメージをもっていた程度です」
ーー 鹿児島での反響は良いのでしょうか。
「発売が去年の12月4日で、その半月前に鹿児島県の宮古島でのイベントあり、そこへ行きました。その場で今度、西郷隆盛の曲が出るんですよ〜と言って本邦初公開で歌ったんです。その場はもちろん、打ち上げまで盛り上がりました。西郷さんは沖永良部島へ島流しになっていたこともあり、皆さんから『これは買わなくではあかん』と言ってもらいました」
◼️今年は父親・平川幸男の7回忌 毎月欠かさず父と母の墓参り
ーー 川井田さんはカップリング曲の「お墓参りに帰ろうか」も作詞・作曲されているそうですね」
「これがまた、面白い曲で色々演歌の本を調べてみても、お墓参りに帰ることをテーマにした曲なんかないし、僕の作品にもありませんでした。ディレクターさんが、これ面白くないですか?秋岡さんならきっと歌いこなせますよーーと、勧めてくれたんです。それで歌うことになりました」
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ーー ご自身のご両親のことも重なっているのでしょうか。
「僕の父は漫才コンビWヤングの平川幸男でした。今年11月で7回忌なんです。母はその前に亡くなっていまして、17回忌になります。僕はデビューしてから東京へ行きましたが、両親はずっと大阪に住んでいました。母が寂してがるんで毎月1回、事務所に言ってスケジュールを開けてもらって、必ず会いに行っていました。
母の具合が悪くなって亡くなる前に、あんたの顔が見られなくなるのは寂しいわーーと言うから、万が一のことがあっても毎月1回はお墓へ会いに行くから何も変わらないよ、と言ったんです。すると根が明るい母は、それやったら寂しくないわね〜と言って逝かれました。
それから1回も欠かさずに毎月お墓参りを続けています。お墓を掃除しながら今度、西郷さんの歌が出んで〜とか話しかけています。そんな僕にこの曲が来たんで、きっと母が歌ってと言ったん違うかな、と思っています」
◼️キャンピングカーで全国10万キロ
ーー 赤井銀次さんたちとテレビ収録(「秀治と明美と銀次の歌の旅」
毎週金曜日 8:00~ サンテレビ)で全国のカラオケ喫茶店などを巡って歌い続けておられますが、独自のスタイルですね。今はこれが仕事のベースになっているのでしょうか。
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「カラオケのお店を紹介しながら、歌の旅をするという番組です」
「赤井さんと知り合ってキャンペーンを一緒にしてもらえないか、と求められたんです。全国進出したかった赤井さんですが、関西では名前が通っていましたが、それ以外の所では知名度が低いので秋岡さんと一緒なら沢山のお客さんが来てくれるとも考えられたようです」
「赤井さんがテレビ収録をするお店を探されて、今のスタイルになりました。始まったのは15年前・・・もっとになるのかな? 最初はケーブルテレビで放送していましたが、BSを経て今はサンテレビになっています」
ーー 全国を回られたんですか。
「北はまだ行けていない所があります。西日本、南日本が中心ですね。最初は赤井さんの車に乗せてもらっていましたが、途中からは自分の車で現地まで行くことにしました。するとお客さんが、秋岡秀治がうちの店まで車を運転して来てくれたーと喜んでくれるようになりました。中にはうちの畑で採れた野菜を持って帰れ、と車に積み込んでくれたり、CDを買ってくれたりと、新しいコミュニケーションが生まれるようになりました」
「コロナが始まって心配していたんですが、それをきっかけに車をキャンピングカーに替えました。着物など衣装を積んで楽屋代わりになりますし、ベッドもキッチンもトイレもシャワーも付いているんで、ホテルに泊まる必要もないし、新幹線や飛行機にも乗りません。歌う時以外はソーシャルディスタンスが百パーセントなんです。それから10万キロを走っています」
◼️動く楽屋から動くオフィスへ
ーー 今年5月で59歳ということで、来年は還暦ですが、このスタイルの仕事はまだ続けられますか。
「この前、他人に言われてえっそうかと思ったんです。自分ではもっと若いつもりでいるんですが。
仕事のスタイルは今を継続していきます。キャンピングカーを使ったスタイルは自分の中ではまだ、始まったばかりという気がしているんです。もっといきたい所もありますし、アンコールを頂いている所もありますから」
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「キャンピングカーにも色々と新しいものを搭載しています。最初はキャンピングカーで出かけて自宅へ戻っていたんですが、戻らなくていいよな、って思って、旅から旅を続けています。旅の間にキャンペーンを入れるようになって、1度自宅を出ると20日間ほどの長期間の旅になります。
そうなると事務作業も車でする必要があります。そのためにはインターネットとパソコンがないと困るので、ミニパソコンを車に積んで小さなプリンターも載せて事務所らしくしました。
去年夏にはあまりにも暑いので涼を取ろうと、キャンピングカーで長野や群馬の2千メートル級の標高の所へ行ったんですが、寝る時には暖房がいるほどだったんです。
それは良かったのですが、高所なのでインターネットがつながりません。携帯のアンテナも立たないんです。1日に何回か下へ降りてメールを確認していました。
それではあまりにも面倒なので、世界中どこでも、しかも高い山間部でもインターネットにつながるスターリンクという衛星ブロードバンドサービスを導入したんです。車の上に四角い板状のアンテナを置いて接続するんですが、びっくりするほと接続スピードは速く、場所によっては事務所のインターネットよりも速いんです。最初は動く楽屋でしたが、今は動くオフィスになってきました」
ーー 先日はサービスエリアで生わさびなどを買って、ご自分のキャンピングカーで食事をされている様子をSNSで拝見しましたが、キャンピングカー生活も楽しそうですね。
「テレビ収録で徳島へ前乗りをする途中に、わさびの産地の静岡県で美味しそうなわさびが並んでいたので買ったんですが、そこには刺身は売ってなくて、別のサービスエリアまで走って買いました。キャンピングカーには炊飯器も積んでいますから、炊き立てのご飯を食べながら美味しい食事を楽しむことができました。最高ですね」
ーー 最後に新曲のPRをお願いします。
「歌いやすい楽曲ですので、皆さんに歌って欲しいです。最後の ♪ あぁ 幕末の薩摩武士 〜 の歌唱では、幕末の前に ♪ うん〜と力を入れて欲しいんです。そうすることでスケールの大きな歌になります。西郷どんの歌やなぁ〜と感じてもらえます。ぜひ応援をよろしくお願いします」
ーー 有難うございました。
(Music news jp 曽崎重之)
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