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舟木一夫、超満員の大阪・新歌舞伎座でコンサート2024 カウントダウン’80

舟木一夫が2024年12月10日から12日まで、大阪・上六の新歌舞伎座で舟木一夫コンサート2024 カウントダウン’80を開いている。初日の10日に出かけたが、入口には満員御礼の札がかかり、館内は女性客を中心に超満員であった。舟木は最終日の12日、80歳の卒寿を迎える。

初日から満員御礼 12日まで開催中

 会場は舟木と同じ時代に青春を過ごした人たち、とりわけ女性ファンでいっぱい。1961年6月5日に17歳でデビューしたが、「80歳になると自分の体がどうなるのか、気持ちはどのように変化するのだろうかー」と、不安と共に未知の80代に興味深々といった様子。そして再来年に迎える「デビュー65年が視野に入ってきました」と、自身の歌人生への意欲も感じさせた。

 20代前半で懐かしさや郷愁を誘う叙情歌歌手としての立ち位置が決まったという。その代表作とも言える「初恋」「絶唱」を聴かせた。

 また「20代半ばの頃に持ち上がった企画」の中から出来たという「親不孝通り」(1973年)のような青春時代の断面を切り取った歌では、いつも通りに観客は席から立ち上がっての応援。

 1部ではオープニングから和服姿。江戸情緒を漂わせた和風歌謡を揃え、「選曲した12曲中10曲は舞台公演も伴った作品」で、極め付けの「銭形平次」を歌うと会場からは手拍子も。
こしゅう

 後半の2部からは衣装もスーツに替えて、お馴染みのヒット曲を歌った。デビュー曲の「高校三年生」「修学旅行」「学園広場」の学園3部作は、舟木にとって「最近は歌うのがこっぱずかしくなってきた」というが、ファンにはやはり欠かせない楽曲である。
 さらに自身が好きだという「高原のお嬢さん」のほか、「花咲く乙女たち」「東京は恋する街」「哀愁の夜」、最新曲の「湖愁」とたっぷりと聴かせくれた。

 ラストはアンコールに応えて「友を送る歌」を歌うと、別れを惜しむかのような手拍子が聴かれた。

 また会場近くの大阪国際交流センターでは「舟木一夫展202479~80」が、同じく12日まで開かれている。
 1964(昭和39)年の後援会誌「浮舟」創刊号の実物に加え、舟木が60歳の時のコンサートで着た赤い詰襟などの舞台衣装、 デビュー5年目の挨拶コメントも公開されている。
(Music news jp 曽崎重之)
@3525

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