第324回大阪発流行歌ライブ、西山ひとみ・山口ひろみ・入山アキ子・藤井香愛の女性4人が出演
◆ 第324回大阪発流行歌ライブが2024年10月16日、西山ひとみ(メロディーレコーズ)山口ひろみ(テイチクエンタテインメント)入山アキ子(同)藤井香愛(徳間ジャパンコミュニケーションズ)の女性ばかり4人の歌手が出演して大阪・心斎橋のライブハウス、BIG CATで行われた。
デビュー35年目で抜群の歌唱力とトークが多くの人たちを惹きつけている西山ひとみは、新曲の「戯れごと」と同カップリング曲「ゴールド・レイン」、それに「大阪の雪」「小島の女」美空ひばりのカバー「おまえに惚れた」の5曲を歌った。
今年5月にリリースした「戯れごと」は作詞が朝比奈京仔、作曲が徳久広司、編曲は佐藤和豊。西山が得意とする大人のラブソングである。説得力ある歌唱が観客を魅了していた。
3度目のシングルカットして来年1月15日にリリースするという「小島の女」は斉藤功のギター演奏を入り。それと同時に出す「大阪の女」のリニューアルバージョンと合わせて披露していた。
150センチに足らない小さな体のどこから、あの素晴らしい歌が飛び出すのかーー。山口ひろみは22年前のデビュー曲の「いぶし銀」から、7月にリリースした新曲「恋問(こいとい)海岸」さらに前作の「三井の晩鐘」など5曲を熱唱した。
「恋問海岸」は北海道の雄大でロマンチックな海岸を舞台に歌うスケールの大きな歌謡曲タッチな楽曲が、歌好きな人たちを惹きつけている。
人気の「その名はこゆき」は、山口が北島三郎の元で6年間の内弟子時代を送っていた間に、北島が発売した作品。「先生が歌われることは少なく、ぜひ歌いたい」と懇願した山口が12年にカバーリリースしたことは良く知られている。
この日もこれを披露してファンを喜ばせていた。
独自路線で着実に全国にファンを拡大させている入山アキ子は、8月にリリースしたニューバージョンの「ザンザ岬」と同カップリングで自身の楽曲ラインナップ中、最もCDの販売枚数が多いという「紀淡海峡」それに前作で15周年記念曲の「一泊二日」にギタリスト斉藤功のギター演奏を加えたギターバージョンなど5曲を歌った。
「ザンザ岬」は16年前のテイチクデビュー曲である。それをリニューアルしたのか今回のニューバージョン。星野哲郎が作詞して、師匠の作鈴木淳が作曲している編曲は南郷達也。ザンザザンザと引いては押し寄せる波のように、入山はこの作品によって演歌界に存在を示すことになった。
「故・鈴木先生、悠木圭子先生、故・和久井保社長をはじめ全国の親戚・ファンの皆さんに頑張れと背中を押してくれているように感じます」と話して「ザンザ岬」を熱唱した。
藤井香愛はの10月2日にリリースした6枚目のシングル「純情レボリューション」新装盤をはじめ4枚目シングル「一夜桃色」など5曲を歌った。
「純情レボリューション」は先ごろ日本作曲家協会音楽祭でベストパフォーマンス賞を受賞したばかり。
自身3枚目のシングル「その気もないくせに」の歌唱では、手拍子に合わせて客席をラウンドした。
ステージでは本名で芸名でもある香愛(かわい)は父親が名付けたことや、誕生までは男の子を予想していたことから名前も大二郎と考えていたなども明かした。
また、実際に母親のことを思い浮かべて歌っているという山口百恵の「秋桜」もカバー。その母親は藤井の最大の応援者であり、大のビール好きでもあるとも。