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MAGUMA、メロディーレコーズから爽やか歌謡曲「ふたりの神戸」をリリース 明日、新曲発表コンサート 【インタビュー】
◆国内外に日本の音楽文化を発信したいーー。自分がそうであったように、音楽が持つエネルギーで1人でも多くの人に生きる勇気を持ってもらいたいから。こんな大きな夢を持つ歌手MAGUMAが2024年11月20日、ニューシングル「ふたりの神戸」(作詞・雪した桜、作曲・リピート山中、編曲・藤とおる)をメロディーレコーズからリリースした。生まれ育った異国の香り漂うエキゾチックな町、神戸を歌う。歌手としての生い立ちや夢について聞いた。
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「かつて僕は人と接することが苦手だったんです。学校では勉強についていけずに中学生の時は不登校でもありました」
歌手としてこれからどのような人生を描いていこうとしているのかーー。35歳のMAGUMAに、こう尋ねた際に明かしてくれた。
「そんな自分を助けてくれたのは周りにいた家族などでしたが、それ以上に音楽からもらったエネルギーが大きな力になりました。音楽を外に向かって発信することで、沢山の人を笑顔にしたり喜んでもらえて、1人ひとりに寄り添えることが分かったんです」
彼が子どもの頃から父親はリピート山中という名前でシンガーソングライターとして活動をしていた。新曲「ふたりの神戸」の作曲を担当したのも父親であり、彼が歌手MAGUMAへの影響を与え続けてきた。
ちなみにリピート山中は、JR大阪環状線鶴橋駅の発車メロディーとして採用されている「ヨーデル(焼肉)食べ放題」も書いたことでも知られているし、ギターを抱えてふらっと北アルプスなど山へでかけは山小屋コンサートを開く〈吟遊詩人〉としても名を馳せている。
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そんな父親のもとで育っただけにMAGUMAも音楽とアウトドアは大好き。専門学校などで声優や音楽の技能を学びながら、「父親の荷物運びなどの手伝いを3、4年してからソロ歌手としてインディーズレーベルからデビュー」をしている。
インディーズ時代に手がけたのが、実在しない架空のアニメの主題歌を制作して、自ら歌うといっ〈架空アニソンシンガー〉である。そのひとつが猿に焼肉の美味しさを伝えたことで人類に進化するというストーリーのヒーローものソングの「焼肉王子」である。
「今でも焼肉屋さんへの出張ライブをしています」と、父子揃って焼肉が大好きだという。
爽やかKOBEソング
そうしたMAGUMAがメロディーレコーズがらCDを出すことになった。交流がある人たちとの繋がりから掴んだチャンスであった。
表題曲は「ふたりの神戸」。爽やかに神戸の魅力を歌った作品で、12月8日に神戸市内のライブホール、クラブ月世界で新曲発表コンサートを開く。
同曲と2曲目の「KOIBITO」(作曲・浪花乃月、作詞/編曲・藤とおる)のオリジナル曲や石原裕次郎、菅原洋一らの昭和歌謡もカバーする。
すでに通信カラオケに配信されているというが、MAGUMAは「まずは1人2人とファンを作り、その輪を広げてゆくファンベースな活動を基盤にして、地味で時間がかかるかもしれないけれど、そうした方法で夢を追いかけて行きたい」と話している。
(Music news jp 曽崎重之)
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「ふたりの神戸」