渡辺要の幻の曲を発表 偲ぶ会・ビデオコンサート 来年にはDVD化も
◆2024年7月に亡くなった歌手渡辺要が約7年前にレコーディングしていた幻の名曲といわれる「讃岐ソーラン」が10月28日、高松市内で開かれた偲ぶ会のビデオコンサートで披露された。来年にはDVD化する予定。
♬ うどんばかりが讃岐じゃないよ〜 で始まる「讃岐ソーラン」は、民謡のソーラン節をベースに渡辺要が作詞して、大樋稔が編曲している。歌詞にはオリーブ、手袋、丸亀うちわも日本1〜 など香川県の名産や名物、名所が出てくるなど、讃岐か良く分かる楽しい楽曲になっている。
歌は沢山の渡辺の写真と合わせてYouTubeで配信されているが、渡辺要音楽事務所では「要さんが遊びで作った作品ですが、来年にはDVDとして発売したい」としている。
10月に高松市内で開かれた偲ぶ会のビデオコンサートで、元気な声で渡辺が歌う「讃岐ソーラン」が流れると、涙を流す人や、「あんな声で歌っていたんや」など、こんぴら温泉紅梅亭の近藤孝休会長をはじめ集まった人たちは、多くの人たちを楽しませた要節に改めて聴き入っていた。
◼️オリジナル曲や昭和歌謡も
偲ぶ会には、地元香川や関西のファンをはじめ渡辺要香川県後援会の寺井昇次会長、作詞家のもず唱平氏、作曲家の高林こうこ氏、香川県琴平町・片岡秀樹町長、エフエムサン・田尾彰教社長ら約100人が出席した。
ビデオコンサートでは33年に1度行われる金毘羅宮遷座祭で渡辺が歌った姿や、「別れの一本杉」「赤いランプの終列車」といった昭和歌謡のカバー17曲のほか、「相撲甚句」や遺作となった「高松の女」も披露された。
妻で長年マネージャーとして渡辺要を支えてきた渡辺希光子さんは「要さんはステージではいつも明と暗を作らないように全ての客席に気を配る、鮨職人時代に身につけたサービス精神に富んだ人でした。いつまでも忘れないで下さい」と、話していた。
(Music news jp 曽崎重之)
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