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Music news jp インタビュー 04 知里、歌のパワーを信じて歌う 9月には札幌市電に乗ってライブ

◆燃え上がるように勢いよく駆け抜ける1曲ーー。歌手の知里(日本クラウン)は自ら作曲した新曲「シークレットラブ」をこのように説明する。「歌のどの部分を取ってもも耳に残りやすいので、それが色んな人に伝わるといいですね」と、期待を寄せる。とにかく「自分が書いて歌ったものが世に出ることは感動しますが、責任も重大」だという。手に取った人の何かを変えるかもしれないからだそうである。歌手としては珍しい大学院を修了した才媛でもある。

写真・知里

ーー 新曲「シークレットラブ」がチャートランキング2位からという好評のようですが、その要因はどこにあるのでしょうか。
「予約キャンペーンを発売前に積極的にやったのが大きかったと思います。それに今回は麻生知里のペンネームで表題曲・カップリング曲ともに私が作曲しましたので、是が非でもこれを売らないといけないという思いがありました」

ーー 予約キャンペーンは良くやっているんですか。
「前々作あたりから始めたんですが、実のところ始める前は予約よりも曲が出てから方が新鮮じゃないかという思いもありました。しかし今回は早く1人でも多くの人に知ってもらいたかったので、早くから歌ってPRしました」

ーー 今作は麻生知里の名前で作曲していますが、今作で何曲目になるんでしょうか。
「今作はカップリングと合わせて2曲。前作のカップリングもそうですし、それ以前に斑野ねこの名前で『星になったじぃじ』といった作品も作曲しています。ところが同じ〈ねこ〉という名前の先生がいらっしゃって、運勢占いをしてもらって麻生知里にしました」

ーー 自らの作曲ということで、工夫したところはありますか。
「『シークレットラブ』は歌詞の字数が一般的な演歌・歌謡曲よりも多いので、きれいに収めるためにテンポ感などどのような曲にしたいのか、字面から浮かんでくる全体像を掴んだりして、曲作りをしました」

ーー 曲の中でも ♬ アイアイアイラブユー 〜 あたりは面白い表現ですね。
「作曲するに際してアイの数は自由に変えていいよ、と言われていたんですが、3回で落ち着きました。それにアイラブユーを表す手話がありまして、これを振り付けに取り入れています」

ーー カップリング曲の「夢陽炎」は〈旅に出たくなるようなサウンド〉と説明されていますが、「シークレットラブ」を一言で言えばどのようなサウンドでしょうか。
「ノリノリで燃えるような楽曲、勢いで駆け抜けるような1曲ですね」

「シークレットラブ」を歌う知里

ーー 自分で作曲して歌う魅力はどこにありますか。
「初めて自分で書いたものが世に出た時は感動ですよね。これでいいのかなーという不安もあるけれど、人の手に渡って歌ってもらった時は格別ですね。私の作ったものを口ずさんでもらっていると思うと、責任重大だと思っています。その人の何かを変えるきっかけとなるかもしれないですしね」

ーー 作詞も一緒にするというのはどうですか。
「私はこう見えても恥ずかしがり屋で愛だの恋だの言葉を並べられないですよ。書ける人は凄いなと思います。私の場合は詞を見て曲がバーンと出てくるタイプなんです」

ーー 学生時代には管楽器の作曲をやっていたとか。
「学校の授業に作曲」の課題があったんです。管楽器を専攻している友だちがいて、気軽に曲を書いて演奏してもらっていたんです。詞を書けないので曲作りとなりました」
「『夢陽炎』の曲はA、B、Cの3パターンを作って、そこから皆んなに選んでもらったんです」

ーー これからも作曲を続けていきますか。
「言われたらやろうと思っています。でもこれをきっかけに曲を書いていく可能性もあるので、思いついた時に書き溜めて行きたいなと思います」

ーー ライブでは必ず「イヨマンテの夜」を歌っていますね。この楽曲に強い思い入れがあるのでしょうか。
「お客さんには年配の方が多いので、これを歌うことで一気に年齢差が縮まるような気がするんです。それに大きな声でこれを歌うと、皆さん振り向いてもくれるような気がするんです」
「日本歌手協会のコンサートで歌ったところ、それがきっかけでNHKからの出演依頼がありました」

ーー 福を呼ぶ歌なんですね。
「そうですね。特に初めての人が沢山いる時には歌いますね。最近ではリクエストを頂くことかあおおいですね。知里と言えばこれ、といった具合になっています」

ーー 話は戻りますが、新曲「シークレットラブ」のセールスポイントを教えて下さい。
「キャッチーな曲だということですね。どの部分も耳に残りやすい曲だと思います。それが色んな人に伝わっていけばいいし、頭の中で逃避行出来ればいいですね。それに聴いた人のお守りみたいな曲になればいいかな」

知里の「市電でLive」

ーー 最後にこれから先のイベントなどを教えて下さい。
「札幌市内で9月23日に市電でLiveというイベントをやります。貸切のお座敷列車でして、午後4時から6時までの2時間、市内を2周します。今回で3回目の催しで、今までは1周だけだったんですが、人気があるイベントでもあり延長したんです。また、9月15日には大阪・高槻でピアノと歌のライブも行います」

インタビュー動画

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